「DiMAGE Messenger」は、デジカメなどで撮影した画像の任意のエリアに、コメントを付加することができるソフト。画像を使って相手にメッセージを送る場合など、画像に文字情報をリンクさせることで、よりわかりやすい形で伝えることが可能になる。独自形式の保存ファイルを添付させたメールの作成機能や、画像とコメントの両方を印刷する機能も備えている。対応する画像の読み込み形式は、JPEG/BMP/TIFFの3形式。

メイン画面は、左ペインに画像とコメント入力部分、右ペインに入力したコメント一覧を表示する部分の2ペイン構成。操作はきわめて簡単で、画像を読み込み、コメントを付けたいエリアをマウスで範囲指定し、コメントを入力するだけでよい。複数のエリアを重複した形で指定することも可能だ。

通常、指定したエリアは画像に表示されず、画面右側に一覧されているコメント部分を、マウスでポイントしたときのみ画像上に示される。また、コメントをクリックすると、対応する部分の画像が拡大表示される。

作成したファイルは、そのままOutlook ExpressなどのMAPI対応メールソフトへ添付ファイルとして渡して、送信することができる。ビューアとして使える「DiMAGE Messenger」試用版を同時にメールに添付できるので、それによってファイルの閲覧が誰にでも可能となる。

印刷機能では、画像とコメントの両方が印刷される。コメント部分に指定エリアの抽出画像をあわせて印刷することも可能だ。

とにかく操作はシンプルで、デザインもすっきりとまとまっているので、誰でも最初から苦もなく使うことができるだろう。メール送信機能は「DiMAGE Messenger」自身に持たせるのではなく「DiMAGE Messenger」のデータをメールソフトに渡すことになるが、試用版も同時に添付できるので便利だ。読んでもらうためには当然のこととはいえ、相手の環境を考慮せずに独自形式のファイルを送り付ける人がめずらしくない現状を考えると、これだけでもうれしくなる。

ただ、コメントに関する機能が追加と削除だけで、順番を入れ替えることができない点にはやや不満が残る。また、欲をいえばエリア指定の編集機能もあればいいかなと感じた。このソフトの用途として筆者が真っ先に思いついたのがアプリケーションの操作説明だが、それ以外にもさまざまな場面で有効に使えるソフトだろう。

苦労した点
コメントが指しているものを、できるだけスマートに表示することが課題でした。そのため、コメントにマウスを置くだけで図示できるようにしました。さらに、その状態でマウスクリックすると拡大するようにしました。

ユーザにお勧めする使い方
コメントを入力しながら回覧すると、入力した人の名前も表示されますので、写真付きの寄せ書きが簡単に作成できます。また、複数の商品が写っている写真を使用し、商品ひとつひとつに対応するコメントを入力すると、ひとつのファイルで効果的なダイレクトメールの作成が可能です。ダウンロードページにサンプルをいくつか掲載していますので、ぜひ、ご覧ください。

今後のバージョンアップ予定
利用者の方々の声を反映しながら、使い勝手を向上させていきたいと考えています。