ファイル名のほか、ファイル属性、タイムスタンプの変換を一括で行えるリネームソフト。「FNCVT」は、指定したフォルダ内の複数ファイルの名前、ファイル属性、タイムスタンプをまとめて変換できるソフト。一度の操作で異なるタイプの情報を同時に変換することが可能。変換対象には、ユーザが指定したフォルダ自身を含めることもできる。
メイン画面は、項目ごとにまとまったシンプルな構成。基本的な操作は、(1)変換対象をフォルダ単位で指定し、(2)変換内容を設定して実行するというもの。変換対象を指定すると、対象フォルダ内に含まれるファイル/サブフォルダが一覧表示され、確認できる。拡張子を指定してフィルタを行うことも可能だ。オプションにより、
- ショートカットの場合はリンク先を対象とする
- サブフォルダ内のファイルも変換対象に含める
- フォルダも変換対象に含める
を設定できる。フォルダの変換では、指定したフォルダ自身を対象とすることが可能だ。変換ルールは大きく「名称変換」「属性変換」「日時変換」の三つに分類され、それぞれをタブ切り替えで設定していく。各タブにはON/OFF表示があり、どの変換を行おうとしているのかがひと目でわかる。
「名称変換」でサポートしている変換は「名称変換しない」「名称一般変換」「全角/半角変換」「ファイル名中の文字列置換」「連番による名称変換」「更新日時による名称変換」の6種類。さらに、各項目内で詳細なオプションを指定できる。例えば「全角/半角変換」では、変換文字種別(全角変換または半角変換/変換対象文字(英字/数字/記号/括弧/スペース/カタカナ/ひらがな)/拡張子処理(拡張子は変換しない、または拡張子のみ変換)といった項目が用意されている。
「属性変換」では、対象ファイルの「読み取り専用」「隠しファイル」「アーカイブ」「システム」の属性のON/OFFをまとめて変換することが可能。
「日時変換」では、ファイルの「作成日時」「更新日時」「アクセス日時」を、任意の日付・時刻に修正できる。
変換結果は、総ファイル数と「完全成功」「一部成功」「変換不要」「完全失敗」の各ファイル数を表示する。プレビュー機能があり、実際に変換を行う前に変換後の状態を確認できる。Undo機能もあり、変換直後であれば、ボタンクリックだけで変換前の状態に戻せる。また、ログ内容を参照して変換前の状態に戻すことも可能だ。