「ToolED」は、強力な検索・チェック機能を備えたMDI形式のテキストエディタ。複数ファイルを対象としたGrep検索を行うことが可能で、検索結果文字列を含む行をリストアップしてくれるため、修正などを簡単に行える。また、1ファイル内の選択範囲の複数の置換を同時に実行することも可能。置換前/置換後の文字列をセットで記述する置換情報ファイルを作成することで、例えば「Vec→tor」「Des→ign」……などの置換を一度の操作で行える。さらに、改行のみの行など、パターンを指定して、不要な情報を表示しないように設定できるフィルタ機能も搭載する。

左揃え、真ん中揃え、右揃えといった、行単位での文字揃え位置の変更や、1行の文字数を揃える「整形」機能を搭載し、指定の文字数で改行して、幅を揃えられる。設定された1行の文字数より多い行を表示する「行の長さチェック」機能では、チェックを実行すると別ウィンドウに検索結果行を表示。ダブルクリックでその行にジャンプでき、すぐに編集を行える。

「機種依存文字チェック」は、ほかのパソコンでは正しく表示されない可能性がある文字をチェックする機能。インターネットにアップロードする前に手軽に確認できる。各種変換機能も搭載し、半角カナから全角カナへ、全角カナから半角カナへ変換したり、英字を大文字から小文字へ変換することが可能。タブインデント、逆タブインデント、スペースインデントなどに対応する。

Grep機能や複数置換機能、機種依存文字チェック機能を利用すると別のウィンドウが現れ、対応する文字列を含む行がリストアップされるのは便利。ダブルクリックすると、テキスト中のその部分にジャンプできるので、すばやく修正できる。その際、行番号表示があると、なおわかりやすくてよかった。

また、文字列を行の中央に揃えるといったレイアウト機能は、ほかのテキストエディタではあまり見ない機能。メールマガジンを作成したり、きれいに印刷したりしたいときなど、ワープロソフト感覚で簡単なレイアウト編集を行える。

複数置換機能はテキスト内の文字列をまとめて変換する際に重宝するが、事前に別ファイルを作成しておく必要がある。ヘルプを参照すれば方法はすぐにわかるが、オプションやツールを使って、ソフト上でも作成できる機能があれば、より便利に使えるようになるだろう。

ユーザにお勧めする使い方
「1行の文字数は80バイト（漢字40文字）までです」といった文字数制限がある場合は、編集したい場所にカーソル位置して整形ボタンを押すだけで、カーソル位置から空行までの1ブロックを整形（行の長さの調整）します。また、複数の文字列を一度に変換/検索する機能、特定の文字を含む行を削除する機能もありますので、一度使ってみてください。

今後のバージョンアップ予定
初心者にも扱いやすいエディタを目指してバージョンアップしていこうと思っています。ご意見、ご要望、ご感想などをいただければ幸いです。