必要なデータのみを選択してバックアップできるなど、DVDの限られた容量を最大限に利用できるDVDビデオバックアップソフト。「DaViDeo on DVD」は、既存のDVD-Videoや、オーサリングソフトによってハードディスク内に構築されたDVDイメージを編集して、新規に別のDVD-Video形式のデータを作成したり、DVDメディアに書き込んだりする機能を持つDVDバックアップソフト。DVDメディアには最大4.7GBの容量制限が存在するが、画質設定の関係などで、この容量を超えてしまうことが多い。一般的なオーサリングソフトでは、容量制限を超えたデータをDVDメディアに書き込めないが、「DaViDeo on DVD」では、バックアップ時のデータ選択などで、これを可能にしていることが特徴。「Choice-To-DVD」「Split-To-DVD」「Fit-To-DVD」の3種類のバックアップモードを利用できる。
「Choice-To-DVD」は、バックアップ元となるDVDに含まれるチャプタから、必要なデータのみを選択することで、容量を減らすことができるモード。同様に、元データ中に複数の音声ストリームや字幕データ、マルチアングルデータが含まれている場合に、特定のストリームだけをコピー対象とすることで、コピー先の容量を減少させる。コピー対象となるデータはデジタルのままでコピーされるため、画質・音質の劣化は発生しない。
「Split-To-DVD」は、DVDの再生時間を4.7GB単位で分割し、2枚以上のDVDに書き込めるようにするモード。複数のメディアに分かれることになるが、元データのすべてを画質・音質の劣化なしでバックアップできる。
「Fit-To-DVD」は、元データが4.7GBを超える場合、画像圧縮率を変更することで容量制限内に収めるようにしたモード。画質は劣化するが、元のDVDの構成を変更することなくバックアップを行える。
「Choice-To-DVD」では言語設定により、バックアップ対象となる音声ストリームや字幕データを自動的に選択させることができる。また、早送り禁止に代表される「特定操作の禁止情報(UOPコントロール)」を元データから削除した上でバックアップすることもできる。
バックアップ先として利用できるのは、DVD-R/RW, DVD+R/+RWの各メディア。また、ハードディスク上の特定ディレクトリに対してバックアップを行うこともできる。通常のDVD-Video形式でのバックアップとなるため、一般のDVDプレーヤーで再生することが可能だ。
ただし、市販ソフトのように複製禁止処置(CSSプロテクト)が施されたデータを複製することはできない。