アプリケーションのバージョン情報ダイアログなど、通常ではコピーできない文字列をコピー可能にするユーティリティ。「コピット!(Copit!)」は、アプリケーションの「ヘルプ」−「バージョン情報」で表示される文字列や、タイトルバーに表示されるウィンドウタイトル文字列など、普通はコピーできない文字列をコピー可能にし、再利用できるようにしてくれるソフト。ダイアログや最小化されたウィンドウを含む起動中のウィンドウをリストアップし、各ウィンドウから取得した文字列を表示する。表示された文字列に対しては、クリップボードへのコピーなど、通常のテキスト操作を行える。
取得可能な文字列は、ダイアログ上の文字列、ウィンドウタイトル、ボタン上の文字列、ステータスバーに表示された文字列、コンボボックス内の文字列、メニュー項目など9種類。取得する/しないは、項目ごとに設定することができる。フォルダウィンドウの場合は、リストビュー/ツリービュー項目を取得することも可能だ。
操作は、ウィンドウ一覧から参照したいものを選択し、別ペインに表示される文字列をコピーするだけと簡単。上下に2分割されたメイン画面内だけで操作できる。あとはクリップボードにコピーされた文字列をテキストエディタなどに貼り付けて再利用すればよい。簡易エディタ機能があり、文字列表示ペインでコピー/切り取りなどを行って編集を行うことも可能だ。
取得した文字列を表示する際には、テキストの種類(「ウィンドウタイトル」「見えているリストビュー項目」など)を加えることも可能。また、特定の文字列が含まれるウィンドウから取得しないようにしたり、(タブなどで)隠れているデータは取得しないようにしたりもできる。ウィンドウ単位での全取得文字列のクリップボードへのコピーや、ファイル保存を行うこともできる。
ほとんどの操作にあらかじめショートカットキーが設定されており、マウスを使うことなく、キーボードだけで利用することができる。