「どんどんメモIII」は、常駐型のメモソフト。トップのメモを入力した瞬間に次のページが用意され、内容ごとのページ切り替えがスムーズに行える。ウィンドウサイズに合わせた文字の自動折り返しにも対応する。

起動するとタスクトレイに常駐し、アイコンをクリックすることでウィンドウが開く。アクティブなメモ用紙が黄色い背景で表示され、メモ入力を開始するとすぐさま次ページに白紙のメモ用紙が追加される。利用できるメモの枚数は最大3,000枚。また、オートセーブ機能を備えており、ユーザがそのつど保存を実行する必要がない。メモは、専用のフォルダ（メモ格納フォルダ）に、「200302050958244.txt」といった作成日の情報を埋め込んだファイル名でページ単位に保存される。

複数ページのスクロールは、上下の矢印ボタンのクリック、スライダーのドラッグ、メモのクリックのほか、マウスホイールでも行える。メモの横にある「×」（削除）ボタンをクリックすれば、アクティブなページをテキストファイルごと削除でき、印刷ボタンをクリックするとアクティブなメモを即座に印刷できる。

検索機能を搭載しており、前検索、次検索を行える。ただし、大文字・小文字、全角・半角の区別は行われない。

スタートアップに登録し、タスクトレイに常駐させておけば、（1）タスクトレイのアイコンクリックで瞬時に起動→（2）思いつくままメモを入力→（3）「閉じる」ボタンをクリックという、思考を妨げない流れで利用できる。

「メモ格納フォルダ（デフォルトではC:￥Program Files￥どんどんメモ3￥memo）」にテキストファイルを移動すると、テキストファイルをメモとして利用できるのもユニーク。1枚のメモ用紙につき1ファイルを作成してくれるので、「どんどんメモIII」を「テキストファイル管理ツール」として利用することもできるだろう。手軽なメモツールがほしい人にお勧めのツールだ。

そのようなことを気にしないで、どんどんメモを取るソフトができないものか？──「どんどんメモIII」はそんなコンセプトで開発いたしました。単純なテキストファイルで保存される仕組みが最も苦心した点です。1メモにつきひとつのファイルで決まった場所に保存されますので、ほかのエディタやメモ帳での編集も可能になります。散らかっているテキストファイルをこの決まった場所に放り込めば、そのまま「どんどんメモIII」で管理できます。メモをバックアップしたいときは、このテキストファイルをバックアップ先にコピーするだけで済みます（管理ファイルのようなものはありません）。

「どんどんメモIII」の使い方はいろいろ、

• 電話中のメモに……
• メールの下書きに……
• ブックマークするほどではないURLをちょっと保存……
• ホームページ中の好きな文をコピーしてメモ……
• 頭に浮かんだフレーズ、忘れないうちにメモ……
• プログラミングのワークエリアとして……

• 買い物メモを印刷してお店へ
• 振込み先を印刷して銀行へ
• 友人から来た待ち合わせメールをコピーして印刷して遊びに出かける