ソフトを開発しようと思った動機、背景
開発の動機は外貨預金と株式でした。それらのインターネット取引をはじめたとき、ログインのユーザIDやパスワード入力が面倒で時間がかかる。だからといって、ブラウザにパスワードを残す気にはなりませんでした。そこでまずは、コピー/貼り付けの簡単なパスワード管理プログラムを自作したのがはじまりです。使っているうちに、もっと便利で自動的に動作するツールがほしくなり、改良を重ねて、「ログイン番犬」に至りました。
開発中に苦労した点
自動的にログイン情報を転送する機能の開発で、当初はWin32インタフェースを利用したり、アドインを利用する方法などいろいろな試行錯誤がありました。結局はマウスとキーボードの動作を擬似的に真似る方法を採用しました。それによって、アプリケーションを問わずに、自動的にログイン情報の転送ができるようになりました。
もう一点、自動的に転送するためには、転送先の入力フィールドを識別しなければなりませんが、これがブラウザやアプリケーションごとに状況が異なることです。結局、いくつかの特殊な状況に対応した識別方法を追加しなければなりませんでした。
これは苦労したと云うことではありませんが、「パスワードを預かる」機能上、スパイウェアの疑いがかかるネットワークへのアクセスができません。そのような事情の中で、メール送信を自動化することに工夫が必要でした。
ユーザにお勧めする使い方
ログイン情報の管理単位を個人別・重要度別に分けるための「パーソナル」機能を利用してください。それによって、銀行や証券会社などの重要なグループで利用する場合と、会員サイトなどそれほど重要でないグループを利用する場合で、「ログイン番犬」を起動するときのパスワードを別にすることができます。それによって、セキュリティを維持しつつ、会員サイトにログインする場合は、簡単なパスワードで「ログイン番犬」を起動することができます。
今後のバージョンアップ予定
特殊なソフトなので、使いやすいものにすることを目標にしています。特に、パソコン初心者の方でもより簡単に使えるよう、機能および説明資料を充実させる予定です。
指紋認証装置を利用すれば、起動時やログイン情報転送時の認証が楽になるのですが、現在は高価すぎるし、パソコンには負荷が重そうなので、様子見です。
(アーリバード)