「〜を起動!」「〜を調べて」など、日本語で命令を与えるユニークなコマンドラインランチャ/辞書引きソフト。「ClipCommand」は、コマンドラインから「プログラムの起動」「辞書引き」「検索サイトのオープン」「サイトのヘッドラインの取得」を行うことができるソフト。命令は「(プログラム名)を起動」「(単語)を(辞典名)で引いて」のように日本語で入力するため、誰にでもわかりやすい。プログラムの自動登録機能や辞書・検索サイトのエイリアス機能など、使い勝手に配慮した機能が多く搭載されている。
プログラムを起動させるときは、プログラム名に続けて「起動」「実行」のいずれかの語を命令として与える。プログラム名の入力は一部でもよい。例えば「秀丸エディタ」を起動する場合は、
- 「秀丸エディタを起動して!」
- 「秀丸実行」
のいずれでも「秀丸エディタ」を起動させることができる。プログラムの登録は、ダイアログから簡単に行える。ドラッグ&ドロップで登録することも可能。登録されていないプログラムでも、クイック起動バー、デスクトップ、スタートメニューのいずれかにあれば標準で起動対象になるので、面倒な登録作業を行うことなく、すぐに使いはじめることも可能。一度「ClipCommand」で起動したプログラムは自動的に登録されるほか、プログラムの起動を監視して、別の方法で起動したものを自動登録する機能もある。さらに、登録済みプログラムを一覧表示する「ランチャウィンドウ」を開いて、このウィンドウからプログラムを起動することもできる。
オンライン辞書や検索サイトを使う場合もランチャとほぼ同様、「調べたい語句」と「使う辞書(検索サイト)」、キーワード(「引いて」「調べて」「検索」「翻訳」)を重ねて入力する。
- 「Commandをgoo英和辞典で調べて!」
- 「GoogleでClipCommandを検索」
サイトのヘッドラインを取得するには「(サイト名)のヘッドライン」と書けばよい。指定時間ごとに自動でヘッドラインを取得する自動チェック機能も備えている。オンライン辞書や検索サイト、ヘッドライン取得サイトには、エイリアス名を使うことが可能で、よく使う辞書やサイトに短いエイリアス名を設定しておくと、命令の入力が簡単に行えるになる。また、命令文のテンプレートをファンクションキーに割り当てる機能もある。
そのほか、同じ作者による電卓ソフト「ClipCalc」、基数変換ソフト「ClipConv」を常駐させておくと、計算や基数変換を行うことができるようになる。