長文暗記の支援ソフト。暗記したい内容を正しくタイプ入力できるようになるまで繰り返すことで、確実に覚えることができる。「おぼエール」は、長い文章などを暗記するための支援ソフト。あらかじめ登録した暗記したい文を、ユーザが正しくタイプ入力できるかどうかで、暗記度を判定する。暗記用の文を行単位に分割し、入力も行ごとに行う。正しく入力できた場合は正解音とともに自動的に次の行へ進むが、間違った場合はその部分までカーソルが戻って、入力をやり直す。これを繰り返し行うことで、徐々に文章を暗記していくという仕組み。
動作モードとして「データ入力」「打ち込みチェック」「暗唱チェック」の3種類が用意されている。データ入力モードは、文章登録用のモードで、ウィンドウ上に表示される行を選択し、行単位で文章を入力していく。行単位での入れ替えや、行の挿入・削除などを行えるほか、行ごとに見出しを付けることもできる。文章が長い場合は、複数のページに分割することが可能で、このためウィンドウは「ページ選択」「行表示」「入力欄」の3分割形式となっている。既存のテキストファイルから読み込むことも可能で、改行記号の位置に基づいて自動的に各行に読み込まれる(テキストの書き出しも可能)。
打ち込みチェックモードは、入力練習用のモード。このモードに切り替えると、表示されていた文章が「?」マークに変わり、以後は入力した文のうち、正しかった部分までが徐々に表示されていく。どうしてもわからない場合は解除機能でヒントを見ることができる。解除機能には、行全体を表示する「マスク解除」、行の文字数分だけ「?」マークを表示する「文字数解除」、先頭の文字だけを表示する「頭文字解除」の3種類がある。また、任意にスタート/ストップを行えるタイマ機能がある。
暗唱チェックモードでは、文字を入力する必要はなく、マウスの左ボタンを押しっぱなしすることで、文章が少しずつ現れてくる(正誤判定はない)。表示スピードを5段階から選択することが可能だ。
打ち込みチェックモードと暗唱チェックモードでは、ページ全体や任意の行単位でマスクのON/OFFを切り替えることが可能。また、ページごとの暗記度を「ダメ」「まだまだ」「まあまあ」「完璧」の4段階のアイコンで表すマーキング機能がある。オプションでは、見出しや本文の書式設定、正解/不正解時に再生するそれぞれのサウンドファイルの指定などを行える。