「PicoClick!」は、画像の任意の位置をクリックすることで指定のリンクを開く、クリッカブルマップを使用する画像を見ながら作成できるソフト。リンクを設定したいエリアをドラッグするだけで、簡単にクリッカブルマップを作成できるのが大きな特徴となっている。

メイン画面は、左側の画像表示部分と右側のマッププロパティ設定部分の2ペイン構成。マッププロパティ設定部分には「マップ」「エリア」の二つのタブが用意され、HTMLタグに付加させる各種のパラメータが設定できる。

「マップ」タブでは、使用する画像を指定すると、幅と高さが自動で読み込まれる。画像の枠（BORDER）設定や、画像の位置（ALIGN）設定など、HTML内での画像の体裁を指定できる。

「エリア」タブでは、画像上のリンクエリアがどのページにリンクされるかなどを指定できる。<AREA>タグのSHAPEパラメータは、画像上でエリア指定をするとタブ内に自動表示される。エリアの指定は、読み込んだ画像に対して、ツールバーの「四角形」「円形」「多角形」ツールを使って行う。対応する画像形式は、JPEG/PNG/GIF/BMP。リンク先（HREF）の入力は、エリアをアクティブにした状態で行う。リンク先以外にも説明文（ALT）やターゲットウィンドウ（TARGET）を設定できる。

エリアは自由にコピー＆ペーストすることが可能。コンテキスト（右クリック）メニュー（または「編集」メニュー）の「エリアの貼り付け」か「エリアと属性の貼り付け」を選べばよい。前者ではエリアのみがペーストされ、後者ではリンク先などのエリアに設定した情報を含めてペーストされる。

編集中のクリッカブルマップは、ブラウザで動作を確認できるほか、HTMLソースのプレビューも可能。作成したマップは「PicoClick!」の独自形式であるPCL、またはHTMLで出力できる。また、クリップボードへの書き出しにも対応する。クリッカブルマップをプレビューするブラウザや、ソースをプレビューするアプリケーションなどはユーザが好みで指定できる。

欲をいえば、生成されるHTMLタグの行頭に「タブ」か「半角」を何バイト入れるといったオプションがあるとうれしい。また、きれいにエリア端を揃えるためには、グリッド表示と吸着機能もほしい。

なお、すでに存在するHTMLファイルに上書きをしても、既存のHTMLファイルに<MAP>タグを追加するわけではない点に気をつけたい。

ある程度タグを知っているものの、クリッカブルマップを自力で作成するのはちょっと自信がないといった場合にお勧めだ。

ところが、たかがクリッカブルマップエディタ、されど……納得の行くものに完成するにはまだまだ奥が深い様です。

PicoClick!の位置付け
前述した通り、「PicoHtml」にもほぼ同様の機能がすでに組み込まれていますが、専用ソフトとして、操作性やデザインなどの点でより最適化を図っていますので、作成に手間のかかるクリッカブルマップタグを作成するだけならば、「PicoClick!」を使用される方がより快適だと思います。

PicoClick!のこれから
このソフトウェアの特徴である、柔軟な編集機能をさらに充実させて行きたいと考えています。また、高機能と私の技術の無さから、低速なマシン上ではやや動作が重いことがわかっていますので、この点についてこれから改善して行く予定です。

PicoFactoryからのお願い
ただでさえ多趣味で、何でも深みにはまってしまう私は、最近社会生活さえも危うくなってきています。そんな私を救ってくれるのが、ユーザの皆様からのメールです。多くのユーザの方々のご意見をお待ちしています。