テレビチューナ付きビデオキャプチャカードと組み合わせて、MPEG録画、iEPGによる録画予約、スリップ再生などを行うことができるビデオレコードソフト。「WinDVR2」は、テレビチューナ搭載ビデオキャプチャカードをコントロールして、MPEG-2による録画やスリップ(タイムシフト)再生など、高機能ビデオキャプチャカードと同等の機能を提供してくれるテレビ録画・視聴ソフト。前バージョンに比べて再生画質が格段に向上した。
録画されるデータは、リアルタイムにMPEG-2にエンコードされる(MPEG-1を選択することも可能)。エンコードはソフトウェアで行われるため、ハードウェアエンコーダを搭載した高価なキャプチャカードは必要ない。WDM(Windows Driver Model)に対応したドライバが用意されたキャプチャカードであれば利用できる(WDMドライバは、安価なカードの多くがサポートしているため、そうしたカードの大半で利用できることになる)。
キャプチャしたデータを一定時間バッファリングし、実時間よりも数秒から10分程度遅らせて再生するタイムシフト機能をサポート。これにより、現在視聴中のテレビ画面を一時停止したり、ちょっと巻き戻して再生したりといったことも行える。
録画済みMPEG-2ファイルの再生時やタイムシフト再生を行う場合には「アドバンス・デインターレース機能」や「ノイズフィルター」などの高画質フィルタ機能により、インターレース画像を再生する際の櫛状のノイズ(コーミング)や、画面がザラつくランダムノイズが削除され、従来よりも遥かに高画質な画像が得られる。
再生画面では、ウィンドウ状態やフルスクリーン状態のほか、現在のデスクトップ画面上にテレビ画像やMPEG再生画像を表示する「ビデオデスクトップ」機能をサポートする。さらに、テレビ画面上の一部を拡大表示する「ズーム機能」や、拡大された表示エリアを自由に移動する「パン機能」も備える。
インターネット上のテレビ番組表サイトから番組情報をダウンロードして自動的に録画予約を行う「iEPG」機能もサポート。対応するサイトは従来の「インターネットTVガイド」に加え、新たに「ON TV Japan」「So-netテレビ王国」をサポートした。
録画時の画質設定では、普通/良/最良のほか、VCD/SVCD/DVDのそれぞれのプロファイルがあらかじめ用意され、リストから選択するだけで、最適な設定を簡単に行えるようになっている。もちろんユーザが新規にプロファイルを作成することも可能だ。
そのほか、タイムシフト再生中にプリセットした「少し前」のシーンへ戻るインスタントリプレイ機能、30秒や60秒など、やはりあらかじめ設定した時間だけスキップするCMスキップ機能など、数多くの機能を備える。FAT32フォーマットのドライブに録画する場合でも、自動的に4GB単位でファイル分割する「ファイル分割」機能もサポートしており、長時間録画にも十分に対応できる。外観はスキンで変更することができる。