「SecretTreasures」は、鳥に似たキャラクタの主人公をカーソルキー（移動）と【Ctrl】キー（ジャンプ）で操作し、制限時間内にゴールを目指すアクションゲーム。全80ステージと長大だが、10ステージごとに区切りのゲームが用意されており、プレイヤーを飽きさせない。付属の「MapEditor」で、オリジナルのマップデータを作成することもできる。

主人公は、とある半島の「ヒゲ草原」に住む鳥に似た生き物の子ども「シポラ・ペナン」。彼は父から聞いた、頂上まで登った者だけがもらうことのできる「秘密の宝」と一人前である証を得るために、半島の先端にある雪山「ホワイトシルクハット」に挑む――というストーリーだ。

主人公にできることは、ほんのちょっと飛び上がることと、そこから短い距離滑空すること、水の中を上下左右に泳ぐこと、左右に歩くこと、ブロックの角にしがみつくこと。これらの能力を駆使して、各ステージに待ち受ける障害を突破し、丸く輝くゴールを目指す。ただし、ゴールに到着するまでにステージの一番下まで落ちてしまうとゲームオーバー。そのほか、トゲやマグマに触れたり乗っかったりしてしまうとHPが減り、これが0になってもゲームオーバーになる。また、制限時間内にゴールにたどり着けなかったときもゲームオーバーである。

用意されたステージ数は全部で80。10ステージ（Challenge）が一つの区切りになっている。区切りの10Challenge目ではそれ以外の9Challengeとは異なり、「ドラフラ」と呼ばれる雪山への道を阻む生き物と戦う。制限時間内にドラフラのHPを0にできればステージクリアだ。

「MapEditor」機能があり、プレイヤーがオリジナルのステージを作成することも可能。完成したステージを「MapPlayer」でプレイできることはもちろん、データファイルを友人と交換することも可能だ。

画面デザインは非常に美しい。タイトル画面やChallengeの選択画面など、いわゆるゲームっぽくないデザインと操作性であり、非常にユニークだ。ただ、Challengeのクリア後に毎回、Yes/Noの確認とChallengeの選択があるのはちょっと面倒かもしれない。

MapEditorでオリジナルのマップを作成できるのはうれしい。MapEditorの操作もわかりやすくて簡単だ。強いて言うならば、描画するブロックの選択もマウスでできれば最高である。

全80ステージのクリア後は新たな冒険も用意されているらしい。

開発中に苦労した点
10Challenge×8Stageで構成されているので、合計80ものマップを作らなくてはいけなかったわけです。そこで、まずマップエディタだけを公開し、マップ作品を募集して数を稼ぐことにしました。これにより、優れた作品をゲーム中に取り入れることができ、また短期間で完成させることができました。ちなみに、このマップエディタはそのままの形でこのソフト本体に含まれています。

お勧めする遊び方
「Adventure」だけやっていると絶対飽きてくると思いますから、合間に「MapEditor」でステージ作りを楽しむといいでしょう。このソフトで、「自分だけの世界を作る」ということを楽しんでもらえるとうれしいです。

お礼
このソフトはフリーのプログラミング言語「Hot Soup Processor」を使って開発しました。「HSP」を開発された おにたま氏に深く感謝いたします。また、ステージデータ作成に協力してくださった方々、ありがとうございました。

今後のバージョンアップ予定
後からプレイしてみて、いくつかの不具合を発見しました。事情により、現在ソフト開発活動は休止しておりますが、ゲームの進行に関わるバグについては、時間を見つけて直したいと思っております。