IEの「お気に入り」を利用する定型文入力支援ソフト。「Templext」は、あらかじめ登録しておいた定型文を、Inetnet Explorerの「お気に入り」を利用して入力できるようにするユーティリティ。メニューから選択するだけでクリップボードにコピーしてくれるので、あとは他のアプリケーションで貼り付け操作を行うだけでよい。「お気に入り」配下の任意のフォルダ内に「定型文」という名前の定型文格納先フォルダを設定でき、さらにこのフォルダ内で定型文を階層管理することができる。
定型文を登録する設定画面はアイデアプロセッサ風の2ペイン構成。登録は簡単で、左側のペインで「新規定型文」を作成し、登録したい定型文を右側の入力用ペインに入力すればよい。階層管理を行う場合は、左側でフォルダを作成する。各登録定型文に対しては、ツールチップに表示させるコメントを設定することができる。
あらかじめ登録済みの固定文字列をクリップボードへコピーするだけでなく、文字列の一部を「Templext」利用時にユーザの入力を求めてからコピーする可変入力機能がある。可変入力は、定型文中に%s(文字列の場合)や%d(数値の場合)といった「フォーマット文字列」を埋め込むことで指定できる。表示桁数を指定したり、数値の場合は小数点を入力したりするように指定することも可能だ。可変入力を設定すると、「Templext」利用時に別ウィンドウが表示されるようになり、テキストボックスにユーザが文字列または数値を入力することで、クリップボードにコピーされる。フォーマット文字列の書式はC言語のprintf関数に準じたものとなっている。
初期設定では、「定型文」フォルダは「お気に入り」−「リンク」に設定されており、メニューバーの「お気に入り」から利用できるほか、リンクボタンから利用することもできる。「Templext」設定画面の呼び出しも、定型文選択と同じメニューから行える。