ソフトは与えられたデータを比較するだけ。考えたり判断したりするのは人間におまかせ―――人間とパソコンがそれぞれの役割を分担すれば、作業の効率を高めることができます。例えば、よく似ているデータの違いをあっという間に見つけ出すのはパソコンの得意技です。一方、データの内容を検討したり、それをどのように使うのか考えたりするのは、パソコンより人間の方が向いています。「Find Differences JP」は、指定された範囲のデータを比較して、同じ部分と違う部分をわかりやすく表示します。このとき、区切り文字に応じてデータを複数の「文」に分割し、最もよく似た文から順にペアを作っていきます。
こうしてペアを作っていくと、最後の方ではいったいどこが似ているのだろうと思うような文がペアになることがあります。似たもの同士のペアを作ったあとで「全然違う」文が残った場合は、これを単純に組み合わせていくためです。こうして残った文は追加または削除として扱われます。
このように、「Find Differences JP」では文の区切り文字によって比較の結果が変わってきます。この区切り文字はユーザが自由に設定できますので、「。」や「.」だけでなく、比較するテキストの内容や文体に応じた柔軟な対応が可能です。
一例を挙げると、HTMLファイルであればタグを閉じる文字「>」にし、「。」で終わらない箇条書きなら改行「¥n」(改行だけは特別にこう書きます)にしてみるなど、比較する文に応じて区切りを変えることができます。
現在指定されている区切り文字は、ウィンドウ上部のツールバーに表示されます。以前使った区切り文字なら、そこで再選択できます。新しい区切り文字を追加するときは、「比較」メニューの「比較の設定」をクリックしてください。
((有)サグラーシェ)