「デジタルカメラで撮影した画像を最大限に活用したい」というユーザのための画像ビューア。サムネイル一覧表示、拡大表示、Exif情報の表示などのほか、画像データの分析や補正・回転など、多彩な機能を備えている。「DPEx」は、ハイレベルなデジカメユーザのための画像ビューア&解析ソフト。エクスプローラ風のメイン画面は、「フォルダビュー」(フォルダツリー)、「サムネイルビュー」に加え、各画像に含まれるExifデータや、色や輝度の分布を示すヒストグラムを表示する「インフォビュー」から構成される。
Exif情報はファイル名、撮影日などの「ファイル情報」、一般的な「撮影情報」と、「メーカー固有情報」の3グループに分類されており、フォルダツリーを折りたたむようにして必要な情報だけを表示できる。表示項目をカスタマイズできるほか、選択項目を基準とした並べ替え、(機種名や絞り値などが)同じ画像だけの抽出、基準画像と選択画像での値の違いの比較などを行うことができる。
ヒストグラムチャートはRGB/HSVに対応。さらに、L*a*b*分布などのカラースペース表示も可能で、RGB(D65)/RGB(C)/Adobe RGB/NTSCの4種類から選択できる。チャートはファイルに保存することができるほか、クリップボードへ転送することもできる。
サムネイルをダブルクリックすると、画像を拡大表示する。前後の画像への移動や画像の回転は、ツールボタンのクリックだけで行える。また、白飛びおよびRGB各チャンネルの色飛びを起こしている部分を画像上に表示することや、YCbCrからRGBへカラースペースを変換した場合にクリッピングされた領域を表示することが可能だ。
そのほかにも、コントラストや明るさなどの補正、拡大・縮小、縦横比を指定してのトリミングなどが可能。デジタル一眼レフのノイズリダクションと同様の演算処理を行い、長時間露光が原因のノイズを除去するといった機能もある。また、JPEG画像の画質を劣化させることなく回転する「ロスレス回転」、Exif情報を保持したままの回転なども可能だ。
表示できる画像形式はJPEG/TIFF/PNG/PCX/BMPなどで、デジカメ画像を扱う上での主要な形式に対応する。画像に含まれるICCプロファイルや色空間情報を利用したカラーマッチングや、縦位置センサを持つカメラで撮影された画像の自動回転といった機能もある。一部メーカーのCCD-RAWデータ(ノイズ除去などの処理を行っていない、CCDから得られるそのままのデータ)をサムネイル表示させることも可能だ。