日記や簡単なレポートなど、ちょっとした文書の作成に便利な機能を備えた多機能文書作成ソフト。「EssayistX」はその名の通り、エッセイなどの比較的短めの文書作成に適したソフト。文書のテンプレートや定型句などがあらかじめ多数登録されており、文書の雛型を簡単に作成できる。ノートファイル(*.not)と呼ばれる独自のファイル形式を採用。各ファイルに対して、挿絵と呼ばれる20×20ドット/10色の画像を添付して保存することができる。1ファイルには最大10本の文書(ページ)を保存することが可能で、作成した文書は、メイン画面左上にあるページリストに表示されたタイトルをクリックすることで、すばやく切り替えられるようになっている(1ページの文字数は最大3,099バイト)。
特徴は、さまざまな種類の文書を簡単に作成できること。例えば、文書を新規に作成する際に使用する「ファイル」メニューの「新規作成」では、一般的な「新規作成」のほかに「新規日記帳の作成」「目的別作成」といった項目が用意されている。「新規日記帳の作成」では、日記を書くためのページを自動的に1週間分用意してくれる。また、「目的別作成」では、「理科研究レポート」「週間予定表」「情報収集帳」など、計7種類のテンプレートが用意され、選択するだけで、各文書に必要とされる項目やフォーマットを作成してくれる。
また、「招待状」「入院の見舞い」といった手紙の種類、「拝啓」「敬具」といった頭語・結語、時候の挨拶などをウィザード形式で選択していくだけで、本文以外の構成要素を自動的にまとめてくれる「手紙の作成」機能もある。
作成中の文書に、あらかじめ登録された定型句などを簡単に選択・挿入することも可能で、定型句のほかに、顔文字や装飾文字が多数用意されている。好みの文字列を最大20項目までユーザが登録することも可能だ。
そのほか、全角カタカナ←→全角ひらがな変換や、英文字の大文字・小文字変換といった変換機能、正規表現を使用できる検索・置換機能などもある。作成した文書をテキストやHTMLに変換して保存することも可能。作成中の文書の指定範囲をBMP形式の画像とファイルして保存する機能もある。