2002 FIFAワールドカップの日本国内開催地10都市をモチーフにしたスクリーンセーバ。真っ暗なデスクトップにいくつかの星が瞬きはじめる。その色とりどりの星が次第に数を増やし、やがて都市を象徴する場所の夜景を形作ってゆく。「Starry Night」に収録されたスクリーンセーバは札幌市、宮城県(2本)、茨城県、新潟県、埼玉県、横浜市、静岡県、大阪市、神戸市、大分県の10都市、計11本。その名の通り、星に見立てた「点」を使って各都市の夜景を点描していくタイプのスクリーンセーバだ。
札幌のスクリーンセーバは、観光都市・札幌を象徴する時計台を描き出す。白い点だけを使ったモノトーンで表現される時計台の針は、そのまま現在時刻を指すようになっており、実際の時計として機能する。
10都市中、宮城だけは2種類のスクリーンセーバが用意されている。杜の都・仙台の玄関口である仙台駅と、仙台市の定禅寺通りを中心に行われる「光のページェント」の様子だ。いずれも色彩感に溢れた美しい風景が展開される。
決勝戦の会場となる横浜市で注目したいのは、最初から点滅を繰り返す赤い星だ。はじめはその意味がなかなかわからないのだが、夜景が完成すると、それらがみなとみらい21のキーポイントに配置され、夜景全体にアクセントをつけていることがわかるといった趣向になっている。
静岡市周辺から富士山を眺望したと思われる構図が、静岡のスクリーンセーバだ。遠く富士山が黒いシルエットで描かれ、富士の足下、駿河湾を挟んだ対岸の街並みに灯りがともってゆく。手前には東名高速と国道1号線が走り、車のヘッドライトやテールランプが流れる。
港町・神戸はそのものズバリの神戸港。ポートタワーなどの地上の灯りが水面に反射して、幻想的な雰囲気を醸し出す。時折上空を横切っていく飛行機の音が聞こえてきそうなスクリーンセーバである。
「Starry Night」ではこのほかにも、茨城が鹿島神宮の楼門、埼玉のさいたま新都心、新潟の万代橋、大阪の大阪城、大分の大分湾の夜景を見ることができる。各スクリーンセーバで点描の速度調整が可能。また、画面右下に風景の名前を表示することもできるようになっている。