「ROBINSON」は、作者独自の統計による「英単語学習のための最重要語5,000語」を収録した学習ソフト。英単語を直接、キーボード入力するか、出題後、一定時間が経過してから表示される選択肢から選択することで解答する。英単語の同類語や同義語などもあわせて学習できる。

問題は7段階から選択できる。最下級の「中学、英検4〜5級」の1〜1,000語レベルから、最上級の「TOEIC760点」4,501〜5,000語レベルまでが用意されており、ユーザの水準にあわせて選択できる。

レベルを選択して学習を開始すると、画面には問題となる和文単語が表示される。制限時間がタイムゲージで表示され、ゲージが0になるまでに正しい英単語を入力できればよい。（ユーザの入力した答が正解・不正解にかかわらず）解答が確定すると、正解の英単語と、その単語のカタカナ表記による発音が表示されるほか、問題となった単語と関連する同類語、同義語、さらには派生語・複合語が表示される。

制限時間の途中からは、英単語4語が表示される四択方式となり、この中から番号で解答を選択できるようになる。制限時間内に正しい英単語を入力できないときや、間違って入力したときはエラーとなる。一度間違った単語は正解率が100％に近くなるまで繰り返し出題されるため、練習を続けていけば「いやでも英単語を覚えられる」ようになっている。

英単語学習とは別に、タイピング練習ソフトとしての側面もあり、正解を入力できるたびにCPM（Characters Per Minute：1分間あたりの入力文字数）値が表示される。CPM値の向上を目指すことも、ユーザに学習を続けさせる動機付けとなっている。

気になる収録済み英単語のレベルだが、一般的にはレベル3くらいでギブアップだろう。レベル7にもなると、TOEICを受験した人以外はあまり聞いたことのないような単語ばかり出てくるようになる。初級レベルといってナメてかかるとド忘れてしていて、再出題を繰り返される可能性もあるので要注意。画面はシンプルだが、なかなか考えられたソフトだ。

開発中に苦労した点
重要な単語の選定作業と関連付けに膨大な時間を費やしました。またカタカナ表記の基準の制定にも苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
マウスではなくキーボードで操作されることをお勧めします。数字キー（【1】〜【4】）で正答を選択し、【Tab】キーと上下のカーソルキーで関連語を閲覧し、【Enter】キーで次の問題へ進む、というのが最も快適な操作法です。スペリングを正しく習得したい方は選択肢に頼らず、英語を入力されるほうがよいでしょう。

今後のバージョンアップ予定
鋭意制作中のVer.1.0は充実した内容になりそうです。辞書をも凌駕する語源データが着々と搭載されつつあります。総語数は6,000語強になる予定です。また、Ver.2.0では「ROBINSON」の名にちなんだゲームモードも追加される予定ですので、お楽しみに！　※バージョンアップに際して料金はいただきません。