特に「POPサーバからのスパムメールの削除」に重点を置いて作成されたメールチェッカ。柔軟な条件設定で削除を行うことが可能で、スパムメール対策に威力を発揮する。「Spam Mail Killer」は、送信されてきたスパムメール(広告・勧誘メールなど、ユーザが望まないのに勝手に送信されてくるメール)を、自動的に削除する機能を持つメールチェックソフト。スパムメールと判断されたメールは、本文を取り込むことなくサーバ上から削除される。
基本的な仕組みは、
- 指定した一定間隔ごと、またはユーザの手動実行でメールサーバをチェックし、ユーザが設定した条件に従ってスパムメールと判断したものは、その場で削除する
- 削除終了後に、なお新着メールがある場合(スパムメールではない新着メールがある場合)は、これを通知する
というもの。チェックするアカウントは最大5個まで登録することが可能。APOP認証にも対応する。スパムメールかどうかの判断は、あらかじめ登録されたリストによって行う。判断条件として設定できるのは、差出人(From:)や返信先(Reply-To:)、受取人(To:)のメールアドレス、件名(Subject:)やメール本文に含まれる文字列など。また「本文、件名のいずれにも日本語(2バイト文字)が含まれない」「指定拡張子を持つファイルが添付されている」といったメールを削除することも可能で、非常に柔軟な条件設定を行えるようになっている。さらに「!広告!」(半角や全角の違いや空白のある、その変形を含む)という文字列を含むメールは、設定画面にチェックを入れるだけで削除対象にできる。着信メール一覧から、ユーザが手動でメールを削除することも可能だ。
削除しないメールの条件設定もできる。例えば、知人のメールアドレスなどをあらかじめリスト登録しておけば、必要なメールが誤って削除されてしまうようなこともない。
設定したいずれの条件にも合わないメールが届いた場合には、新着メールとして通知される。通知方法として、サウンド再生/アイコンの点滅/通知バーへの表示などを設定でき、着信時に電子メールソフトなどの外部ツールを自動起動することもできる。
メールの削除や着信の情報はすべてログとして保存することができるので、自分が受け取ったスパムメールの数をあとから確認することができる。そのほか、NTPサーバを利用してマシンの時刻合わせを行う機能などもある。メール本文のプレビューやメールの送信機能などは備えていないため、普段利用している電子メールソフトと組み合わせて使用すればよい。