特定アドレスを含むページへのアクセス禁止など、管理者が状況に応じて機能制限を行うことのできるWebブラウザ。「Limited Explorer」は、展示会などに設置したパソコンで、管理者の意図しない操作を利用者に行わせないことを主な目的として作成されたWebブラウザ。「戻る」「進む」といった操作ボタンの有効・無効を個別に設定できるほか、アドレスバーへのURL入力によるページジャンプの許可・不許可なども設定できる。あらかじめアドレスを指定することで、該当ページへのアクセスを禁止する(または許可する)といった設定も可能。全画面・最前面表示で起動するため、他のアプリケーションを操作することも禁止できる。制限項目の設定や「Limited Explorer」の終了には、管理者用パスワードの入力が求められる。
各種設定を行う管理用ウィンドウは、ボタン切り替えによる「メイン」「表示」「アクセス規制」「安全度設定」の4ページで構成される。「メイン」では、起動時のページや現在ページ、検索用ページの設定、「戻る」「進む」「中止」「再読み込み」などのボタンの有効・無効のほか、アドレスバーの使用許可などを設定できる。Windows起動時に「Limited Explorer」を起動させるように設定することも可能。また、IEのリンクボタンのようにワンクリックで指定ページにジャンプできる「クイックアクセスボタン」のURLの指定も、この画面で行える。
「表示」では、ステータスバーなどの表示に関する設定、クイックアクセスボタンのボタンサイズの設定などを行える。
「アクセス規制」では、「指定したアドレスを含むページの閲覧を禁止する」「指定したアドレスを含むページのみ閲覧を許可する」の2種類のパターンでアクセスを制限できる。メールへのリンクを無効にする設定もある。
「安全度設定」では、「Limited Explorer」を管理者以外でも終了できるようにする設定や、他のアプリケーションへの切り替えを許可する設定などがある。
通常、2画面を切り替えて使用するようになっており、リンクで新しいウィンドウが開かれる場合にも対応する。