画像に加工を施して、絵画調に変換することのできるフィルタソフト。絵画調にすることに機能が限定されたソフトだが、その分幅広い設定が可能で、得られる変換画像の画質も高い。「印象派倶楽部」は、既存の画像に加工を施して、筆で描かれたような絵画調の画像を作り出すための専用ソフト。読み込み可能な画像はBMP/JPEG/GIF/WMF/EMFの各形式。クリップボードにコピーされた画像を読み込んで編集対象にすることもできる。
機能が限定されていることもあり、操作は非常に簡単だ。
- 加工対象となるファイルを読み込む
- フィルタを選択(またはパラメータを細かく設定)して適用する
- ファイルを保存する
が操作手順となる。パラメータは、非常に細かく設定することができる。絵画調への変換は基本的に、元画像の各部分の色をそのまま使い、非常に短いストロークの筆で画像を塗りつぶしていくことで行われるが、このときに使われる「筆の太さ」「ストロークの長さ」「角度」などはすべてユーザがスライドバーで設定できる。また、「太さ」「長さ」「角度」に加えて「色」のばらつきを別に指定することも可能で、設定値によってさまざまなイメージの画像を得ることができる。
プリセットパラメータとして「ルノアール風」「点描風」「点描スーラ風」「奔放に」「太く長く」の5種類が用意されており、これらを利用することもできる。プリセット値からユーザがパラメータを変更することももちろん可能だ。
加工前・加工後の画像をワンタッチで切り替えて参照できるため、現在設定されているフィルタの効果はすぐに確認できる。
加工した画像はJPEGファイルとして保存できる。プログレッシブJPEGでの保存も可能。保存時圧縮率の指定も行える。また、クリップボード経由で他のアプリケーションに編集結果を渡すこともできる。