「さくさくプリント」は、デジタルカメラで撮影した画像などを、自由なレイアウトで配置し、文字やボックスで装飾して印刷するための画像レイアウト・印刷ソフト。大きな特徴は、ソフト名が示す通りの“手軽で快適”な操作性で、

1. あらかじめ台紙（用紙）のサイズを選択し
2. 素材となる画像ファイルを開いて位置や大きさを設定
3. ボックスや直線、文字などで装飾をする

対応する画像形式はJPEGなど、QuickTimeで読み込める形式。貼り込んだ画像に対しては、拡大・縮小や回転、「縁（画像枠）」の追加といった編集を行うことができる。縁は、色や太さを指定できるほか、任意の2色による「編み目」「レンガ模様」などのパターンを利用することも可能。パターンは多数用意されており、色の組み合わせを加えて、バラエティに富んだ縁を作ることができる。また、「ボックス（四角形）」「直線」を使って、アルバム内に描画を行うことも可能。縁と同様、ボックス、直線ともに色や線の太さ、パターンを自由に設定できる。ボックス内にはテキストを書くこともできる。

画像、ボックス、直線は複数を重ねて配置でき、重ね順はいつでも変更できる。ボックス内部の色を透明にすることもできるので、雑誌のように画像の上に文字を重ねたり、見出しを影文字にしたりといったことも行える。

人に送ったり見せたりするときにも、撮った写真をただ整然と並べて名前やデータを入れたアルバムよりも、好きな写真やうまく撮影できた写真を大きくするなど、「編集」して見せる方がずっとインパクトがあるはず。これを画像加工や効果などの「写真自体に手を加える機能」ではなく、写真に背景や文字などを入れることで、簡単に見栄えのするアルバムを作る、というコンセプトには好感がもてる。

このあたりの感覚は、プリクラにもちょっと近いように思うが、●や▲、★といった簡単な図形のテンプレートなどが用意されていれば、デザインのバリエーションがもっと広がって楽しいのではないかと、ふと思った。

マウス中心の操作も快適だし、実際の印刷イメージを見ながらレイアウトできるので、初心者にも安心して使える。特に、手持ちのデジカメ写真を組み合わせて、ちょっと遊んでみたいという用途にはピッタリだろう。

今後は、テキストをもっと直感的にレイアウトできるように改良することと、Mac OS Xへの対応を予定しています。「PhotoGrid」と「さくさくプリント」では、「iPhoto」とは違った特徴を出していきたいので、みなさんの意見をいただいて、フットワークのよさを武器に改良しています。