クリップボード履歴を保持し、さまざまな形で再利用することができるクリップボード拡張ソフト。単に保持した履歴から選択して他のアプリケーションに貼り付けられるだけでなく、文字変換などの加工を行った上で再利用できる。「ダメダメクリッパー」は、通常のクリップボード履歴記録機能に加え、クリップテキストに対する文字列加工など、多彩な機能を備えたクリップボード拡張ユーティリティ。大文字・小文字変換、全角・半角変換、HTMLタグ削除など、さまざまな文字列加工を行うことができるほか、クリップテキストの付箋化、ファイルへの自動保存、文字列条件による振り分け、メールアドレスやURLの抽出などの機能があり、さまざまな形でクリップテキストを再利用することができる。
クリップテキストを取り込む「スクラップブック」では、64KB以内のテキストを扱うことが可能。最大200個までのクリップボード履歴を保持できる。文字列の加工を行ってから取り込み元のアプリケーションに貼り付けたり、スクラップブックからクリップボードに戻したりといったこともできる。取り込み元のアプリケーションを指定することが可能で、特定のアプリケーションのクリップテキストのみを取り込むことができる。
クリップテキストを自動的にファイルに保存することや、階層管理ができる「保管庫」にメモとして保存することも可能。付箋紙化してデスクトップに貼り付けることもできる。オプションの「振り分け」機能を有効にすると、クリップテキストに含まれる指定文字列を振り分け条件として、自動的にファイル保存/メモ保存/付箋紙化を行ってくれる。
スクラップブックや保管庫に取り込まれたテキスト、付箋紙化されたテキストは、内蔵エディタで編集・加工を行って、書き戻すことができる。内蔵エディタの編集機能は強力で、正規表現による検索・置換、漢字コード変換、Base64/Uuencodeによる変換、行削除、機種依存文字変換、URL/メールアドレス抽出、HTML化など、さまざまな加工を行うことができる。
スクラップブックなどに保持した文字列を引数としてアプリケーションへ渡すこともできる。例えば、ファイルのパス名を抽出してテキストエディタに渡したり、URLを抽出してブラウザに渡したり、メールアドレスを抽出してメーラに渡したりといったことが可能だ。
メモなどのデータは「クリッピー」という形式で保存される。クリッピーを持ち運ぶことにより、別の環境でも同じクリップテキストを再利用することができるようになっている。