デスクトップに存在するウィンドウの情報を取得し、状態変更などの操作を行うことのできるユーティリティ。あるウィンドウを常に最前面表示にしたり、ウィンドウに対する一切の操作を禁止したりする機能もある。「FinderSystem」は、指定ウィンドウ(クライアント領域)の情報の取得を中心に、キャプションの書き換えなどの機能を備えたユーティリティ。取得できるウィンドウ情報は「ウィンドウハンドル」「クラス」「キャプション」「ウィンドウ位置」「ウィンドウサイズ」など。ウィンドウに対する操作としては、ウィンドウタイトルなどのキャプションの書き換えのほか、テキストボックスのマスク解除などを行える。もともと開発用ツールとして作成されたもので、アプリケーション開発に必要な情報を簡単に取得できるのが特徴だ。
ウィンドウ情報の取得は、メイン画面の「ファインダーツール」というアイコンをターゲットウィンドウ(クライアント)にドラッグ&ドロップするだけでよい。これで、クラス名などが表示される。また、「可視」「有効」「常に手前に表示」「最大化/最小化/標準」といったウィンドウの状態を示すチェックボックスがあり、チェックボックスを操作することで、ウィンドウの状態を変更することができる。例えば、「可視」のチェックを外すと、そのウィンドウはその場に存在したまま見えない状態になり、「有効」を外せば、そのウィンドウに対する一切の操作を禁止できる。
そのほかにも、そのウィンドウを持つEXE/DLLファイル名や、関連付けられたアイコン、キャプション、ウィンドウ位置の座標やサイズなどを表示できる。キャプションは、任意の文字列で一時的に書き換えることも可能だ。
テキストボックスに対しても「ロックの設定/解除」「アスタリスクの解除/設定」といった操作を行える。「ロックの設定」は、そのテキストボックスへの入力を禁止するもの。「アスタリスクの解除」は、アスタリスクでマスク表示されたテキストボックスからマスクを解除して、文字列を通常に表示する機能だ。
ウィンドウ内の無効な部分、例えば灰色で表示されて押せなくなっているツールボタンなどを強制的に有効化し、同時にマスクを解除する「一発全ウィンドウ有効化」といった機能もある。