デスクトップ端を利用したタスクバー風のランチャを中心に、壁紙の切り替え機能などが追加されたデスクトップユーティリティ。マウスポインタが犬の手になったり、操作のたびに犬の鳴き声がしたりと、遊びゴコロがたっぷりだ。「ワンだふる便利! AI犬」は、タスクバー風の「マルチウィンドウランチャ」を中心に、壁紙チェンジャ、スクリーンセーバチェンジャ、マウスユーティリティ「AI犬」の各機能を備えたデスクトップユーティリティ。ボタン型のマルチウィンドウランチャ(以下、ランチャ)は、デスクトップ端の最大3ヵ所に配置することが可能で、例えばWindowsのタスクバーをデスクトップ下端に配置している人であれば、上端と左右端に配置して使える。自動非表示機能があるので、3ヵ所すべてに配置しても邪魔にはならない。
ランチャへのアイテムの登録はドラッグ&ドロップで行える。ランチャに表示するアイコンやツールチップのテキストは、ユーザが自由に設定できる。ランチャには、最大10ページまでの表示切り替えが可能な「ページ切り換え」モードと、全ページを同時に表示する「タイル表示」モードの2種類のモードがある。モードの切り替えは、ランチャ上のボタンやカーソルキー、マウスホイールですばやく行える。アイテムは、ボタンクリックで開くことができるほか、登録したボタンの場所で自動的に割り当てられる【F1】〜【F12】、【Shift】+【F1】〜【F12】で開くこともできる。
「ページ切り換え」モードでは、ボタンデザインを8種類のデザイン(8色)の中から選択できる。
各登録アイテムの下に、サブランチャ(引き出し)を装着することもできる。メインのランチャボタンにアプリケーションを登録し、そのアプリケーションに関連付けされたファイルをサブランチャに登録する、というのが基本的な使い方になっている(ランチャメニューの階層化とはやや考え方が異なるので、注意が必要)。
壁紙の切り替えでは、「壁紙オートチェンジャ機能」で指定した画像ファイル(BMP/JPEG)を指定時間間隔で自動的に切り替えることができるほか、「壁紙セレクター」ウィンドウを呼び出して、任意の登録画像ファイルに切り替えることができる。「スクリーンセーバオートチェンジャ機能」も同様に、指定時間間隔でスクリーンセーバを切り替えるもの。また、設定により、タスクトレイアイコンのクリックから「壁紙の強制切り替え」や「スクリーンセーバの強制起動」を行うこともできる。
マウスユーティリティ「AI犬」機能は、ユーザのマウス操作を記憶して、次に同様の操作を行う際に、予測される場所にポインタを自動的に移動させる機能。例えば、アプリケーションの「検索」機能を使う場合、前回の操作で「後方検索」を選択したのであれば、それを記憶し、検索ダイアログが開くと同時にポインタを「後方検索」ボタンまで移動してくれる。操作が記憶されていない新規ウィンドウを開いた場合、どの位置にポインタを移動させるのかを、優先度をつけて指定することもできる。デスクトップ上のダブルクリックで、「スタート」ボタンに移動し、クリックするといった機能もある。
そのほか、Windowsの終了・再起動、現ユーザのログオフといった機能も備える。同じ機能で猫をキャラクタにした「にゃん手便利! きゃっつAI」もある。