既存の3Dモデルを素材に、アニメーションを作成できる専用ソフト。ゲームなどで利用できるアニメーションを簡単に作ることができる。「Animadio」は、3Dモデリングソフトでデザインされた3Dデータに対して、骨格(ボーン)と動き(モーション)を定義することでモデルを動かす、アニメーションデータ作成ソフトだ。画面デザインを含めて、わかりやすいインタフェースが特徴で、比較的簡単な操作で3Dアニメーションを作成できる。読み込み可能な形式はROK(六角大王)、MQO(メタセコイア)などに、独自のKMOを加えた計6種類。
アニメーションの作成は3ステップで行える。まず、読み込んだモデルに対して、
- ボーンを定義し、
- 次に、図形を構成する各点がどのボーンに属するかを決めるウェイト設定を行って、モデルの基本的な構造を作り上げる。
- 最後に、これらが時間経過に従ってどのように動く(モーション)かを設定する。
これでアニメーションを作成できる。編集画面は、画面を四分割して、上面・正面・側面とプレビューを表示する三面図と、遠近図(透視図)のみを表示する遠近図の2種類のモードが用意されている。画面左側には現在の編集モード、画面モード、シェーディング方法などが表示されており、いつでも切り替えられる。モデルのエッジを強調したり、影を描画させたりすることも可能。編集に必要な設定は、メイン画面とは別に表示されるサブウィンドウで行うが、モードを切り替えた際に、各モードで必要なウィンドウのみが表示されるようになっており、わかりやすい。
アニメーション作成の肝となる「動き」は、キーフレームのボーンの状態を設定するだけでよい。キーフレーム間の動きは自動的に補間される。
再生は三面図、遠近図いずれでも行える。1ファイル内に複数のモーションを定義することが可能で、各モーションに対してキー割り当てをしておけば、キーボードから再生するモーションを切り替えられる。再生時には、動きの残像が表示されるモーションブラー効果をつけることも可能だ。
作成したアニメーションは、独自のKMO形式で出力できる。ファイル形式の仕様が公開されているため、作成したデータを自作ソフトなどで利用することも可能だ。