アプリケーションの操作手順を録画できる操作ガイド用ソフト。クリック音やドラッグなどのマウスの動きを記録できるだけでなく、説明を付けたexeファイルを出力することが可能で、アプリケーションの操作説明を実際の画面を通して行える。「AppliGuide」は、アプリケーションの操作手順や画面の変化をそのまま録画し、あとで再生しながら、使い方の説明をするためのソフト。録画・再生に加えて編集機能を備えており、画面の中に解説文(Guide)などを挿入できるようになっている。再生用の出力ファイルをexeファイルにコンバートすることも可能だ。
録画は「ウィンドウ内録画」または「フルスクリーン録画」の2種類のモードで行える。ウィンドウ内録画では、録画したい範囲に「AppliGuide」のウィンドウを置くだけで、その内部が録画される。特定のウィンドウを録画したい場合は、ターゲットウィンドウに指定することで、自動的に「AppliGuide」ウィンドウがターゲットウィンドウを囲んでくれる。録画を開始したあとは、通常通りにアプリケーションを操作すれば、マウスポインタの軌跡、クリック音、ドラッグ、キーボードからの文字入力などがすべて記録される(ただし、キーボード操作については、画面上では録画時の入力の様子がそのまま再現されるが、キーボードイベントは取得していないので、例えば再生側にパスワードがもれてしまう、というようなことはない)。録画された動画は「sds」(Screen Dumped Stream)という独自のファイル形式で保存される。
sdsファイルを、圧縮形式sdsファイルやexeファイルにコンバートすることも可能。独自のアルゴリズムとgzipで圧縮する圧縮形式sdsファイルにすると、同梱されている再生専用ツール「player.exe」を使って再生できるようになる。exeファイルは、実行するだけでplayer.exeが起動し、録画内容を再生してくれるもので、再生に「AppliGuide」がインストールされている必要はない。
単に、録画・再生を行えるだけでなく、操作を説明するために、再生用の出力ファイルに対して解説などを追加できることが大きな特徴。「Guide」の挿入、「Spot」や「Section」の設定、マウスイベントの編集などを専用のウィンドウで行える。Guideは、動画の中に説明文を表示するもので、Guideの表示中は再生がいったん停止する。説明が終了したところでGuideウィンドウ中の「OK」ボタンを押すと、再生を再開する。SpotはGuideのオプションで、画面の一部を注目させるもの。Sectionは一種のラベルで、巻き戻し時などの見出しになる。そのほか、不要なクリックをしてしまったときのマウスイベントの削除などもできる。