ツリービューでフォルダをブラウズし、画像ファイルやテキストファイルの内容を参照できるファイルビューア。画像ファイルの一括変換機能、WAVやMIDIの再生機能などもある。「ミルミル」は、Windows 3.1/NTなどに搭載されていたファイルマネージャに似たルック&フィールを持つファイルビューア。画像ファイル、テキストファイルの表示が可能なほか、ファイル名の変換、画像形式の一括変換、ファイルの圧縮・展開(別途、UNLHA32.DLLなどの対応DLLが必要)などの機能を備える。操作方法やツールバーのアイコンデザインなどもファイルマネージャと共通した部分が多く、ファイルマネージャの操作に慣れた人であれば、すぐに使いこなせる。
メイン画面は、内部に複数の子ウィンドウを開くMDI形式。それぞれの子ウィンドウには、フォルダツリービューと、選択されたフォルダ内のファイル名一覧が表示される。フォルダツリーは、エクスプローラのように「デスクトップ」が最上位ではなく、C:\やD:\といったドライブがトップレベルとなっている──ここまではファイルマネージャと同様だが、「ミルミル」の子ウィンドウには、ツリービューとファイル一覧のほかに、ファイルをプレビューするための「ビューボックス」が用意されている。参照したい画像/テキストファイルをファイル一覧から選択するだけで、ビューボックスに内容が表示される。画像の表示は原寸のほか、表示領域にちょうど収まるようリサイズして行うことも可能。
標準で対応する画像形式はBMPとJPEGだが、Susie Plug-inにも対応するため、プラグインを導入すれば、さまざまな形式の画像ファイルを表示できるようになる。
ビューア以外の機能では、ファイルに対する加工機能が充実している。コピーや削除といった基本的なファイル操作はもちろん、ファイル名の大文字/小文字変換、連番付加、ファイル名からの空白削除などを行うこともできる。
そのほかにも、任意の画像ファイルのBMPまたはJPEGへの一括変換、スライドショウ、画像のサムネイル一覧をブラウザで表示可能にするHTML出力など、多彩な機能を持つ。表示可能な画像形式の一覧から、指定した拡張子の画像ファイルをリストアップし、次々に参照できるようにしてくれる画像ファイルの検索機能もある。
WAVおよびMIDIを再生することも可能。指定した複数のMIDIファイルを連続再生する機能もある。