メモ感覚で気軽にデータを入力し、それをToDoや収支データ、スケジュールなどに、あとから自由に変更できる柔軟なメモ型スケジューラ。「メモキット」は、入力したデータの属性をあとから変更できる、柔軟な構造を持つ情報管理ツール。通常のウィンドウ形式のモードのほかに、小さなカレンダーと数個のボタンからなるコンパクトなランチャ形式のモードがあり、デスクトップに常時表示しておいても邪魔にならないよう工夫されている。ランチャの「新規メモ作成」ボタンをクリックすることで、いつでも手軽にメモを取ることができる。
作成したメモは、常にデスクトップに表示させておくことができるため、付箋紙のように使用することが可能。メモには文字情報以外に、優先度やスケジュール、支払った金額、リンクアイテム、エイリアスなどを設定することができる。スケジュール情報としては、開始日時と終了日時、繰り返しの設定、ToDoチェックなどが用意されている。金額の入力時には、四則演算機能の付いた電卓ウィンドウが表示されるほか、入力された金額に対して、あらかじめ設定した税率で消費税をワンタッチで追加するボタンも用意されている。
リンクアイテムは、アドレスが登録されている人とのコンタクト情報を記録するための機能。「会う」「メール」「電話」「FAX」などの情報を個別に設定できる。エイリアスは、メモに登録されている情報と、パソコン内の関連するファイルをリンクするためのものだ。
メモとして登録されたデータは、メイン画面で条件をさまざまに変えて表示することができる。利用できるビューの形式は「カレンダー」「ToDo」「ToDo完了」「会計」「リスト」「アドレス」の6種類。カレンダービューには、さらに「年」「月」「日」「週」「任意」の5種類の表示モードがある。これらのビューとさまざまなフィルタ、ソートなどを組み合わせることで、ユーザは自分の求める情報を効率よく確認できるようになっている。
そのほか、Outlookからメールデータを取り込む機能、会計ビューの集計結果をExcelに受け渡す機能、Palmとデータを連携する機能などもある。