ネットワーク接続されたMacintosh−Windows間でのファイル交換を、特別なサーバを用意することなく、手軽に実現できるネットワークユーティリティ。LAN内はもちろん、インターネット経由で双方向のファイル交換を行うことが可能。ファイルシステムの違いから生じる拡張子の問題などに対応する機能も備える。「WIN MOUNTER」は、簡単な操作でMacintosh−Windows間のファイル交換を行うことができるソフト。Macintoshに「WIN MOUNTER」をインストールするだけで、Mac−Win双方向でのファイルのやりとりが可能になる。接続にはWindows標準のMicrosoftネットワークを利用するため、Windows側に新たにソフトをインストールする必要などはない。TCP/IPの設定が正しく行われていれば、インストール後、すぐに使いはじめられる。
設定は簡単。ネットワーク上でコンピュータを識別するためのコンピュータ名とIPアドレスはMacintosh/Windowsでそれぞれユニークなものを、サブネットマスクとワークグループ名は両者で同じものを設定する(DHCPを使える環境ならば、これを利用することで、設定はより簡単になる)。
設定が正しく行われていれば、「WIN MOUNTER」の起動時に表示されるワークグループとサーバを選択することで、双方向からアクセスできるようになる。「WIN MOUNTER」のインストール時に、Macintosh側のデスクトップにファイル交換用の「Windows共有フォルダ」が作成されるので、これを利用すればファイル交換を行える。もちろんユーザが共有フォルダの設定を行えば、任意のフォルダに双方向からアクセスすることが可能だ。Macintosh側では、よく利用するフォルダの「接続エイリアス」を作成することで、ワンクリックで希望のフォルダにアクセスできるようになる。
LAN内だけでなく、インターネット経由でMac−Winを接続してファイル交換を行うことも可能。「アドレス指定接続」機能を利用し、サーバ名とアドレスを設定するだけで接続できる。
Macintosh/Windows双方の指定フォルダを同期させる機能もある。前回の同期後に、片方だけでファイルが削除された場合、ファイルをコピーして状態を回復するか、もう片方も削除してしまうかといった選択が可能。同期に関しても「同期エイリアス」を作成しておけば、ワンクリックですぐに同期作業を開始できるようになる。
ファイルシステムの違いから生じるファイルタイプや拡張子の問題を解決する機能も搭載する。Macintoshのクリエータ/ファイルタイプと、Windowsの拡張子を対応させ、自動的に変換してくれるほか、Macintoshで利用できない32文字以上のファイル名があった場合や、Windwosで使用できない文字がファイル名に含まれていた場合に、これらを自動的にかつ適切に変換してくれる。変換する方向なども指定できる。Windowsでは不要になるリソースフォークの処理なども自動的に行ってくれる。
そのほか、接続時利用者チェックを行うことで、登録利用者のみが接続できるようにすることも可能だ。