プラグインを導入することで、圧縮・展開以外の機能を追加することもできる多機能アーカイバ。「Deaces」は、アーカイブファイルの内容をフォルダツリーとファイルリストで表示するエクスプローラ風の圧縮・展開(解凍)ソフト。アーカイブ全体はもちろん、アーカイブに含まれる個別のファイルを操作することも可能だ。メイン画面のメニューやボタンによる操作以外にも、エクスプローラのコンテキストメニューなどからファイル操作を行うことができる。
圧縮・展開ともにLZH/ZIP/CAB/RAR/TAR/ARJ/YZ1/ACE/GCA/BCAの各形式に対応するのに加え、ISHの展開にも対応する。セットアッパー機能を使うことにより、ファイルの関連付けや「送る」メニューへの追加、シェル拡張を簡単かつ詳細に設定することができる。圧縮・展開には別途、対応のDLLが必要となる。
初期状態では、圧縮・展開時に「圧縮ですね」「解凍ですね」ダイアログが表示され、ここでファイル保存先などの細かな設定を行える。例えば「圧縮ですね」ダイアログでは、圧縮ファイル名や保存先フォルダ、圧縮形式などを選べるほか、各アーカイブ形式ごとのオプションなども設定できる。同様に展開では、展開先の選択以外にも、フォルダの作成方法(そのまま展開/アーカイブと同名のフォルダを作成して中へ展開/フォルダ構造を無視など)を指定できる。もちろん、常にデスクトップを対象とすることも、また、あらかじめデフォルトのフォルダを指定して、そこで作業することも可能だ。
LZH/ZIP/CABなどの形式で自己展開アーカイブを作成できるほか、既存のアーカイブファイルの自己展開型への変換や、アーカイブ形式の変換もできる。アーカイブが壊れていないか検査する機能もある。
ユニークなのは、プラグインを導入することで、圧縮・展開以外の機能を追加できること。現在、提供されているプラグインは、DLLの最新版チェック/ダウンロード、ファイルの分割、実行ファイル/DLLからのリソース抽出など。そのほかにも多数のプラグインが提供されており、すべて作者のホームページからダウンロードできる。
オプションでは、デフォルトの圧縮・展開先フォルダの指定のほかにも、処理結果をメッセージボックスで表示する、展開後にフォルダを開く、複数起動の許可、ファイルをドラッグ&ドロップしたときの動作、ショートカットキーのカスタマイズなど、細かな指定が可能だ。