ウィザードを利用して、毎日の記録を手軽にまとめられる日記を中心に、リマインダや暦情報表示などの機能が追加された情報管理ソフト。「Frimiaire」は、毎日のスケジュールや出来事、仕事の日報といった「日単位」で生じる情報を、手軽な操作で着実に記録・管理できるソフト。リマインダ機能により、記録した情報を指定のパターンでユーザに告知することが可能。「今日」と同じ日に起こった過去の出来事などを表示する暦情報表示機能も備える。
中心となる日記機能を構成するのは、日単位の出来事や予定を書きとめるためのカレンダー形式の「ボード」と、出来事やメモなどの情報を管理する簡易データベース風の「カード」の二つ。出来事や予定は、ボードの日付欄に直接入力してもよいし、カードの1枚(ページと呼ばれる)に日付を設定して書き込んでもよい。カードに入力した情報をボードに転記することも可能だ。ボード/カードともに、基本の表示方法のほかにリスト一覧で表示させることができる。
「ボード」へ情報を入力するには、日付欄に直接入力するほかにも、編集ウィンドウに書く、記録ウィザードを使って書く、といった方法がある。短い事柄なら直接入力で、少し長いものならポップアップウィンドウで長文を表示できる「編集ウィンドウ」で、といった使い分けができる。記録ウィザードでは「誰かに会ったか」「どこかに行ったか」など、簡単な質問に答えることで、定型の書式による記録を手軽につけられる。
「ボード」のカレンダー表示は上部に「曜日」、左側に「月」が色で表示されるだけのシンプルなもの。表示範囲は1ヵ月単位でめくるだけでなく、1週間ずつスクロールさせることもできる。カスタマイズでは、週の先頭曜日の指定(日曜/月曜)などが可能。
「カード」は1項目=1ページで作る、カード型データベース風の画面構成。記録できる項目には、日付を設定する「出来事」、日付を設定しない「メモ」、アプリケーションやデータのファイルへの「リンク」がある。
「出来事」には、日付、分類(雑誌発売日、CD/LD/DVD発売日、映画・演劇鑑賞、物品購入、ミーティング、食事から選ぶ)、本文を登録できる。入力した「出来事」は、リマインダ項目として自動的に設定されるため、「Frimiaire」起動時に「当日です」などの告知が表示される。指定日にち前から表示する「予告」の設定も可能だ。繰り返し(毎週/毎隔週/毎月など)設定も可能で、雑誌発売日、定例会議など、定期的に発生する予定の登録に便利だ。
「メモ」は、本文のみのデータを登録するもの。ユーザ設定によってリマインダ表示させることも可能なので、特に期日を定めない覚え書やToDo管理などに適している。
「リンク」では、本文、対象となるファイルとそのアクション(パス名を表示、テキストを表示、開く、特定のアプリケーションから開く)を登録できる。
「カード」には、ページ単位でキーワードを設定することも可能で、キーワードからページを検索することができる。また、特定のキーワードが設定されているページの一覧表示も可能で、この一覧からページを開くこともできる。
「ボード」と「カード」を連携させる機能として、カードからボードへの転記機能が用意されている。これは、カードに登録した「出来事」のページ内容(本文)を、ボード上の指定の日付に転記することができるもの。ページ記載の日付でなく、別の日付を指定することもできる。さらに、カードで「完了した出来事を自動的にボードに転記させる」ことも可能になっている。
そのほか、期日や季節にまつわるさまざまな「暦情報」を表示する機能もある。「今日」に関する情報を別ウィンドウで教えてくれるもので、国内・海外の出来事(歴史的事件や文化・スポーツなどの出来事)、旧暦日付、六曜、月齢(形をイラストで表示)などを表示する(シェアウェア登録すれば、「今日」以外の情報の表示も可能になる)。オンマウスにより、ボタンなどの機能の説明してくれる「秘書です」機能もある。