どこからでもタグを挿入することができ、再編集も簡単に行えるタグ挿入型のHTMLエディタ。「CHES」は、タブ切り替えで複数のファイルを同時に開いて編集することができるタグ挿入型HTMLエディタ。タグの色分け表示といった基本的な機能はもちろん、タグやスクリプトのユーザ定義、HTMLチェック、タグ整形といった機能もあり、装備された機能は多彩だ。
メイン画面は2ペイン構成。左側には3種類のパネルが用意され、フォルダ/ファイルをツリー表示する「ファイルリスト」、編集中のファイルからリンクされているHTMLファイル、画像ファイルなどを表示する「リンクリスト」、タグの簡単な解説が付けられ、それを確認しながらタグ挿入を行える「HTMLリスト」をタブ切り替えで使用できる。右側は編集エリアで、タグの要素や属性を色分け表示する。要素、属性などはそれぞれ大文字/小文字を個別で指定することが可能で、色分け表示するタグは最大30個まで指定できる。
タグの挿入は、HTMLリストのほか、メニューバー、ツールボタン、コンテキストメニューのどこからでもすばやく行える。属性をともなうタグの場合は、属性を指定するダイアログが開くため、書式を間違える心配はない。タグ挿入のタイミングは本文テキストを記述する前でもあとでもよい。テキストを選択した場合はその前後にタグが挿入され、選択していないときは、タグの入力後に、キャレットが開始タグと終了タグの間に置かれる。
既存のHTMLの再編集も快適に行える。メニューからタグ再編集を選択すると、キャレットのある位置のタグが選択された状態でタグ編集ダイアログが開き、ここで属性の変更などを行える。このとき、あらかじめ設定された書式=タグ設定にしたがって属性の並べ替えなども行ってくれるため、HTMLソースの整理にもなる。タグ設定では、詳細な指定を行うことが可能で、この設定を使用してタグの整形のみを行う機能も用意されている。
編集機能としてはそのほかにも、タグだけの削除や、逆にテキストだけの削除が可能。また、HTML→テキスト変換や、「改行」→「<BR>+改行」、「,(カンマ)」→「<TABLE><TD>」といった変換も行える。機種依存文字が含まれていないかチェックする機能もある。
「CHES」にはあらかじめ数多くのタグが登録されているが、ユーザ定義で最大100個のタグを追加することができる。タグ以外にもカラー、文字列、スクリプトのユーザ定義が可能だ。
編集したHTMLは、ブラウザを呼び出して、すばやく確認できる。登録できるブラウザはInternet Explorer、Netscape Navigator、(Windowsで設定した)標準のブラウザの3種類。このとき環境設定で「ブラウザ起動の際、一時ファイルを作成する」にチェックを入れておくと、HTMLを保存していない状態でも確認できるようになる。
インターネット上のHTML解説ファイルをダウンロードして「CHES」に登録することで、解説を見ながらHTMLを編集することができる。「CHES」本体のほかに、URL管理ツール「SIGEL」が付属する。