システム手帳をイメージした親しみやすい画面が特徴のPIMソフト。機能別に分けられた複数のプログラムから構成され、登録されたデータをさまざまな角度から有効に活用できる。「使手帳」は、ソフト名と同名の「使手帳」という基本ツールを中心に、大判カレンダー、印刷ユーティリティ、画像ビューア、オートダイアラー、メモリダイヤル編集といった複数のプログラムで構成された多機能PIMソフト。各機能は連携して動作するため、操作がしやすい。
基本ツールである「使手帳」本体には大きく分けて、「スケジュール管理」「アドレス管理」「文書DB」の3種類の機能(「使手帳」では「セクション」と呼ぶ)がある。各セクションとも文字だけでなく、画像や日付/時刻スタンプ、家族の顔やイベントなどを示すアイコンスタンプ、チェックマークなどを入れることができる。
「スケジュール管理」は、スケジュールに「ToDo」「予定(スケジュール)」「記念日」のいずれかを設定して管理する。登録の際には「営業日報」「出張」「会議」などのテンプレートを利用することが可能。例えば出張であれば、「出張先」「航空券予約「ホテルの予約」といった項目があらかじめ登録されているため、必要事項をうっかり書きもらす心配がない。登録したスケジュールは、月間/週間/一日で表示方法を切り替えて参照できるほか、ToDo/予定/記念日別に、すべてのスケジュールを一覧で確認することもできる。時報およびスケジュールアラーム機能もあり、リマインダとしても使える。
「アドレス管理」では、個人情報を「自宅シート」「会社シート」の2種類のシートに登録できる。いずれのシートにも住所、電話番号、携帯電話、E-mailといった項目が用意されているのに加え、「自宅」では、誕生日、血液型や配偶者、子供の名前、趣味などが、また「会社」では所属、役職といった項目が並ぶ。登録したデータは、名前の五十音で絞り込み表示ができるほか、勤務先の会社名ごとに表示することも可能だ。
「文書DB」は、自由なスタイルで情報を蓄積・管理できる機能。主要都市の市外局番一覧、羽田空港/成田空港内の諸施設の電話番号一覧、地下鉄路線図(東京)、郵便料金表などの有用な情報があらかじめ多数、登録されている(体験版で利用できるサンプル手帳ファイル)。
各セクションのデータの相互リンク、および外部ソフトとの連携といった強力なリンク機能が大きな特徴で、外部リンクではインターネット(URL)、E-mail、添付ファイルなどをリンクできる。例えば、「アドレス管理」に登録したE-mailのダブルクリックで、メールソフトを起動したりといったことができる。
そのほか、アドレスデータに登録した電話番号を携帯電話との間でやり取りする「メモリダイヤル編集」、BMP/JPEGなどの画像を表示する「画像ビューア」や、「大判カレンダー」「世界時計」といったツールが用意されており、いずれも「使手帳」画面左下に配置されたランチャボタンからワンタッチで呼び出せる。月間カレンダーの「大判カレンダー」には「スケジュール管理」で登録したスケジュールが表示され、ダブルクリックですばやく「使手帳」の当日の画面にジャンプする。リフィル印刷や宛名印刷機能もある。