CD-ROMやCD-R、DVDの内容をイメージファイルとして作成し、仮想CDドライブで再生することができるユーティリティ。仮想CDへの高速なアクセスを実現する「ラピッドキャッシュ」機能なども備える。「Virtual CD」は、CDを仮想化することによって、ディスクの入れ替えの手間を省き、高速なアクセスを実現する仮想CD作成ソフト。基本的な操作は、作成した仮想CDを仮想ドライブに挿入するだけでよい。作成した仮想CDは、あたかも実ドライブにCDが挿入されているかのように扱える。
仮想CDおよび仮想ドライブの作成は、「Virtual CDマネージャ」を使って誰にでも簡単に行える。音楽CDにも対応しており、仮想音楽CDを作成することも可能。仮想ドライブを複数台作成して、同時に使用することもできる(最大23台の仮想ドライブを指定することが可能で、うち20台を同時に使用できる)。
仮想CDは圧縮して作成することが可能で、ディスク容量を節約してコンパクトにまとめられる。CD-Rライティングソフトなどで作成されたイメージファイル(ISOフォーマット)仮想CDファイルに変換すること機能もあり、実際にCD-Rなどに焼く前にライティング前のテストを行うことも可能だ。
仮想CD作成機能のほかにも、“CD-ROMの最大200倍”というアクセス速度を実現する「ラピッドキャッシュ」や、ローカルハードディスクやネットワークドライブ上のフォルダやファイルを仮想CDとして扱える「Virtual Creator」が装備されている。「ラピッドキャッシュ」は、(キャッシュしないも含めて)4種類のキャッシュモードを備え、メモリをフル活用して効率的なキャッシュを実現するプログラム。なかでも「インクリメンタルモード」は頻繁にアクセスされるデータを常にキャッシュに格納し、高速なアクセスを実現する。
「Virtual Creator」は、任意のフォルダやファイルを、CDドライブとは関係なく仮想CD化することのできるプログラム。フォルダ/ファイルのパス情報をCIF形式と呼ばれるテキストに保存し、この情報を使って仮想CDを作成する。「Virtual Creator」での仮想CDの作成も、一般的なCD-Rライティングソフトなどと同様で、非常に簡単だ。