川や道路、建物などの部品を“置く”ような感覚で、簡単にきれいな地図を作成できるソフト。「地図くりえーたー」は、グラフィックソフトに匹敵する作図機能と豊富な地図用部品を備えた地図作成ソフト。作図は、道路や川、鉄道といった主要なものを描き、建物や施設、標識といった部品を配置していくだけで、誰でも簡単に行える。作った地図上の任意の2点間の距離や所要時間を測定する機能もある。
道路や川は、5種類の太さから選択することが可能。鉄道もJR、私鉄、地下鉄を区別して描ける。道路、川を描くには、描くものをまず指定し、「直線」「連続直線」「滑らかな曲線」「カーブ」の4種類が用意された描画パターンを選択して、マウスでクリック&ドラッグするだけよい。ジグザグに描いた道路などを滑らかにする「スプライン機能」があり、より自然な線を描ける。国道番号や駅名入りの鉄道駅を書き込むことも可能。レイヤ機能を備えており、立体交差を表現することもできる。
配置できる部品には、橋や信号、道路標識、各種建物、地図記号など、多彩なアイテムが揃う。特に、目印になることの多いコンビニ、ガソリンスタンド、ファーストフードなどは、非常にわかりやすいものが用意されている。あらかじめ用意されているアイテムに加え、ユーザがオリジナルのアイテムを作って使うことも可能だ。部品の配置も、パレットから選択して、地図上でクリックするだけでよい。
地図上の任意の場所に文字を書けるはもちろん、BMP/JPEG画像を取り込んで配置することもできる。描画ツールには、「線」「四角形」「多角形」などのほか、「三点円弧」「スプライン曲線」「ベジェ曲線」といったものまで用意されている。書いた文字や取り込んだ画像、図形をグループ化(部品化)することで、回転、伸張といった操作を行えるようになる。
グリッドを使って縮尺に正確な地図を作れば、駅から目的地までの距離や所要時間(徒歩または車)を計測して、その結果を地図上に文字として出力することもできる。
できあがった地図は、地図くりえーたー登録ファイル(*.c_z)に保存できるほか、BMP/JPEG形式の画像ファイルに出力することもできる。画像出力は、特定の範囲だけ指定しての出力も可能。