四則演算から関数演算、統計計算までこなす高機能関数電卓ソフト。数式の直接入力による計算が可能で、直感的に利用することができる。「PANDA Engine」は、豊富な関数や定数が用意された電卓ソフト。数式を直接入力して計算することが可能で、単位変換機能、計算履歴を記録するスタック機能、登録URLを呼び出すブックマーク機能など、多彩な機能を備える。関数や定数などは、付属のエディタを使って、ユーザが編集することが可能。
特徴のひとつは、数式を直接入力して計算できる、電卓ソフトとしては一風変わったインタフェースだ。電卓ソフトといえば、Windowsに標準で付属する「電卓」のような、現実に存在する電卓を画面上で実現したものが多いが、「PANDA Engine」は、一般的な電卓ソフトとはちょっと違う。
例えば「1.5×3」を計算する場合、入力欄(クエリーボックス)に「1.5*3」と入力して【Enter】を押すと、そのすぐ下に計算結果である「4.5」が表示される。もちろん、より複雑な計算を行うことも可能で、例えば「5+3*(20−5)」のような、括弧付きの計算式を直接入力することもできる。この場合、演算子の優先順位通りの計算が可能なため、通常の電卓のように、式を入力する順番に悩むことはない。
関数や定数も豊富で、平方根や累乗、対数などの基本関数のほか、三角関数や誤差関数、Bessel関数といった特殊関数も計算式の中に直接記述できる。また、円周率やオイラー数といった基本的な定数については、あらかじめシンボルが用意されており、式の中ではシンボル名で利用できる。これらの関数やシンボルは、キーボードから入力することも可能だが、画面右側のツリーから必要なものを選択して簡単に入力できるようになっている。
計算機能では、通常の実数演算のほか、2進/10進/16進演算を用いた論理演算、複素数を用いた複素数演算も行える(上述した各種関数も、その大部分が複素数演算に対応している)。
計算結果の履歴を記録するスタック機能も備える。履歴はLIFO方式でスタックに格納され、このスタックのデータを利用して演算を行うことも可能。例えば、スタックに記録されたすべての数字の総和をとったり、平均をとったりといった操作が行える。
そのほか、「エネルギー」「温度」など14カテゴリーに分類された単位変換も、数多くの単位が用意されている。また、ブックマーク機能では、ローカルディスク上やWeb上のHTMLファイルなどをすばやく呼び出すことができる。これにより、各種データベースや数学公式表などを手軽に参照することができるに工夫されている。
関数や定数、ブックマークなどはINIファイルに記述されており、付属の「PANDA Editor」などを使って自由に編集することができる。