複雑なFlashアニメーションも簡単な操作で作成することのできるソフト。「SWiSH」は、テキスト、画像、サウンドといった要素を組み合わせ、用意された効果を適用することで、見栄えのするアニメーションを作成できるソフト。テキストベースのロゴアニメーションから、画像を組み合わせたオープニングアニメーション、マウスアクションと連動させたゲームなどまで作成できる。作成したアニメーションはSWF(Flash)形式で出力することが可能。
例えば、テキストアニメーションを作成するのであれば、(1)テキスト内容を指定、(2)アニメーションの効果を指定、(3)マウスの「Press」(左ボタンクリック)、「Rool Over」(ポインタをオブジェクト上に乗せる)といったイベントを指定、(4)イベントによって起動するアクションを指定、といった操作を行う。この場合、テキストさえ決めてしまえば、あとは用意されたメニューから好みのものを選択し、必要であればパラメータを変更するだけでよい。もちろんオブジェクトとして画像を挿入することも可能で、BMP/GIF/JPEG/PNGの各形式のファイルを使用できる。
用意された効果は、「フェイドイン」「フェードアウト」といった一般的なものから、「スネーク」(オブジェクトが蛇のように動く)、「爆発」「タイプライター」といったものまで20種類近く。さらに、各効果内に動きの違いによる多数の選択メニューが用意されているのに加え、パラメータを詳細に設定することができるため、作成できるアニメのバリエーションは無限といってよい。
メイン画面は、フレーム流れを時間軸に沿って並べた「タイムラインパネル」、アニメーションの構成要素をツリーで表示する「アウトラインパネル」、オブジェクトの編集およびアニメーションのプレビュー用の「レイアウトパネル」などで構成される。ツール類は豊富に用意されており、シンプルなアニメから複雑なものまで、自在に作成することが可能だ。
タイムラインパネルに表示されるアニメーション効果の持続時間(タイムライン)を変更する場合もマウスでドラッグするだけでよく、簡単。複数のオブジェクトを使用している場合は、手前のオブジェクトから上に表示されるようになっており、わかりやすい。
編集中のアニメーションは随時、メイン画面で動作を確認できるほか、Flash Playerやブラウザでテストすることもできる。ファイルは「SWiSH」独自のSWI形式で保存できるほか、SWF(Flash)/SWF+HTML/AVIなどの形式で出力できる。