軽快で使いやすい多機能タブブラウザ。同時に開いた複数のWebページをひとつのウィンドウで管理し、タブですばやく切り替えながら閲覧できる。独自の「お気に入り」管理機能や、各種検索エンジンに対応した検索バーなど、Internet Explorerにはない便利な機能を数多く備えている。「Lunascape」は、IEコンポーネントを利用したIEライクなタブ切り替え型のWebブラウザ。もともとブックマーク管理ソフトとして開発がはじまったというだけあり、「お気に入り」管理機能が強力なのが特徴だ。「Lunascape」では「お気に入り」を使いやすくするために「通常モード」「サーフィンモード」「プレビューモード」「編集モード」の4種類の画面モードが用意されている。
通常モードは、ツールバーの下がブラウズウィンドウのみのモード、サーフィンモードは、ブラウズウィンドウに加え、左側に「お気に入り」のリストなどを表示する、エクスプローラバー風のペインが追加されるモードで、この二つはIEとほぼ同様だ。
プレビューモードは3ペインの画面モードで、右側が2分割され、下にブラウズウィンドウ、上は各「お気に入り」の詳細情報(タイトル、コメント、ランク、頻度)を表示するペインとなる。ランクは「お気に入り」の重要度(A〜Hもしくは「なし」)で、ユーザが自由に設定できる。頻度は、過去1ヵ月以内のアクセス回数のこと。「Lunascape」の起動時に、これらの情報をもとに「お気に入り」をソートすることができるようになっている。
編集モードはその名の通り、プレビューモードからWebページの表示をなくして、「お気に入り」の編集専用にしたもの。大量の「お気に入り」を整理するときに便利だ。
セキュリティ(Javaの実行を禁止、ActiveXのダウンロードを禁止、ActiveXの実行を禁止など)や、マルチメディア(画像のダウンロード、サウンドの再生、ビデオの再生)などに関する設定は、各「お気に入り」ごとに変更することができる。
「Lunascape」の「お気に入り」は、IEのものを利用するのではなく、独自のデータで作成する(IEの「お気に入り」をインポートすることはできる)。「お気に入り」のファイルを複数用意して、目的別に切り替えて使用することも可能だ。ローカルファイルを「お気に入り」に登録して、簡易ランチャとして利用することもできる。また、「お気に入り」の情報をNetscape Bookmark形式をはじめとするさまざまなテンプレートを使用して、HTMLファイルとして出力する機能もある。
「お気に入り」関連以外の機能としては、プロキシの切り替えを簡単に行える「プロキシバー」や、キーワードを入力するだけで各種検索エンジンを使用して、検索から翻訳までを行ってくれる「検索バー」など、ツールバーにさまざまな機能が用意されている。そのほかにもポッポアップ広告の自動抑止機能など、多彩な機能を搭載している。