「ソフト連図」は、入手したソフトウェアに関するさまざまな情報を管理するデータベースソフト。バージョン確認など、日ごろ使っているソフトのメンテナンスを行ったり、たまにしか使用しないソフトをすばやく探して起動したりするのに威力を発揮する。最大999本のソフトを管理することが可能だ。

管理できる情報は、ソフト名、ソフトのバージョン、フリー/シェアなどの種別、実行ファイル名と保存場所、インストール日付と入手場所（URL）、圧縮ファイル（元アーカイブ）の保存場所、ソフトの説明、ID、パスワード、ソフトの自己評価ランクなど、全部で18項目。登録画面のボタンからソフトを起動したり、ヘルプファイルなどを開いたり、IDやパスワードをクリップボードに保存したりすることもできる。

登録したソフトは一覧表示することが可能で、「ソフト名」「日付」「（自己評価）ランク」の3種類でソートできる。また、ソフト名や実行ファイル名、ソフトの説明、ソフトの種別、ジャンルなどからキーワード検索を行い、検索結果のみを一覧表示することも可能だ。検索では、AND検索や、英字の大文字/小文字を区別しない検索も行える。

また、登録された圧縮ファイルをそれぞれの保存場所から抜き出して（コピー）、ひとつのフォルダに一括保存する機能があり、バラバラに保存されている元アーカイブをまとめて簡単にバックアップできる。この際、ファイルの入っているフォルダごとコピーして一括保存することもでき、フォルダでカテゴリー分けしている場合も、わかりやすくバックアップできる。

「ソフト連図」は、そうした経験のある人にお勧めのソフトだ。データの入力は少し面倒だが、それだけの価値はある。デスクトップやスタートメニューにめったに使わないソフトをごちゃごちゃと登録しておかなくても、必要なときに必要なソフトをすばやく検索して起動できるのは便利だ。

また、たとえ良く使うソフトであっても、その数が多くなってくるとメンテナンスが面倒である。筆者は、ヘルプに作者のURLが明記されているソフトはともかく、そうでないソフトは最新版のチェックを怠って古いバージョンのまま使い続けてしまうことが多い（Vectorに登録されているソフトであれば、MyVectorを使えばよいのかもしれないが……）。このソフトで入手先のURLを管理することで、今後はマメにチェックができるように思う。また、シェアウェアのIDやパスワードを一元管理できるのもとても便利に感じた。

開発中に苦労した点
やはりレイアウトでしょうか。いまのレイアウトが理想的とはとても言えませんが、それでも作者なりに、多くの情報を見やすいように配置するにはどうしたらいいか試行錯誤しました。逆に、苦労はしていませんが考慮した点では、あえてボタンをツールバーのように図にせずに文字列にすることで、使いはじめの人でも何のボタンか迷うことなくすぐに使えるように配慮しました。

ユーザにお勧めする使い方
とにかくダウンロードまたはインストールしたら、すぐに登録することをお勧めします。時間が経つと面倒になったり、どこに入れたか忘れてしまいがちですので……。あとはソフトライブラリ登録などにVectorなど、自分がよく利用するダウンロードサイトを登録しておいて「L」ボタン→一覧からダブルクリックでサイトをOpen！　常に新しい情報をチェックするツールとしてもお使いください。

今後のバージョンアップについて
いままでもユーザの方からいろいろな声をいただいて、できるだけ迅速な対応を心がけております。今後もさらに使いやすい「ソフト連図」を開発していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。