ソフトを開発しようと思った動機、背景
プログラム設計を考えるために、「インスピレーション」(Mac版、スリースカンパニー)を使ったのがこういうジャンルのソフトとの出合いでした。その後、アウトラインエディタやUML(Unified Modeling Language).エディタなどのツールを自作して使うようになりました。そうこうするうちにふと、「階層関係を表すツリー構造と、リンク関係を表すネットワーク構造を自在に扱えるツールがあると便利だろう」と思い、作ってみたのが「iEdit」です。リンク関係を見やすく自動レイアウトする方法がないかと調べたら、「ばねモデル」によるレイアウト方法というのがあったので、機能として盛り込んでみました。
また、XML(eXtensible Markup Language )が注目されはじめた時期だったので、XML形式でのデータインポート/エクスポート機能をサポートしました。これを利用して「iEdit」のデータをクリッカブルマップ付きHTMLに変換するツールを作ってくださった方もいらっしゃいます。
開発中に苦労した点
メンテナンスの作業時間をを確保するのに苦労してます。
ユーザにお勧めする使い方
私自身はプログラム開発の仕事をしていますので、プログラムの仕様や打ち合わせメモ、システム構成図、フロー図などをひとつの「iEdit」ファイルに書きためておいて、ドキュメントの元ネタにしています。図をクリップボード経由でWordなどに貼り付けるときは、「形式を選択して貼り付け」で拡張メタファイル形式を選ぶと扱いやすいです。
「iEdit」のユーザさんはプログラマの方や企画系の仕事をされている方が多いみたいです。ゲームやドラマのシナリオ作成といった分野で利用されている方もいらっしゃるようです。
今後のバージョンアップ予定
最近、「iEdit」の開発は停滞しています。が、メンテナンスを止めたわけではありません。操作性や安定性の面で指摘いただいている点もありますので、なるべく対応していきたいと考えています。ノードやリンクを操作するスクリプトエンジンを実装して、マクロ動作や簡単なプログラミング機能を追加するのもおもしろいかなと考えています。
(MH)