【command】などの特殊キーのダブルプッシュ(マウスのダブルクリックと同じ要領の、キーの2回連続押し)に特定の機能を割り当てられるコントロールパネル書類。「DoublePush」は、【command】/【option】/【shift】/【ctrl】の4種類の特殊キーを2回連続タイプすることで、あらかじめ割り当てた機能を実行できるコントロールパネル書類。アプリケーションのショートカットキーなどを割り当てることで、特定のメニュー操作やファイルのオープンといった操作を、よりすばやく行えるようになる。アプリケーションごとに個別のキー設定を行うことが可能で、例えば、あるアプリケーションは【command】+【O】を【command】のダブルプッシュ、別のアプリケーションでは【shift】のダブルプッシュというように設定することもできる。
設定は、各特殊キーごとに「設定するアプリケーション」「そこで行われるアクション」を指定して行う。「そこで行われるアクション」として「キー実行」「オープン」「メニュー」のいずれか、または「何もしない」を指定できる。
「キー実行」では、【command】/【option】/【shift】/【control】キーのいずれかを含むコンビネーションキーまたはファンクションキーの入力を設定できる。【command】+【F1】、【command】+【option】+【X】といった設定も可能だ。
「オープン」では、Finderやアプリケーションの「開く...」と同じ動作を設定できる。特定のファイルを開くように設定することも可能。また、開く前に「開くかどうか」の確認ダイアログを表示させることもできる。
「メニュー」では、アプリケーションのメニューバーから選択するさまざまな機能の実行を設定できる。アラートや確認などのダイアログが表示されている状態でもメニューの実行を試みるというオプションも用意されている。通常、こうしたダイアログが表示されるとメニュー選択ができなくなるが、なかには実行できるメニューもあり、これに対応する。
「設定するアプリケーション」として初期状態で設定されている項目で、リストに登録されたアプリケーションを除くすべてのアプリケーションで機能するものに「Global」がある。「Global」では、「何もしない」「キー実行」「オープン」の設定が可能。なお、「Global」では、アラートや確認ダイアログの表示に対して、別の処理を実行させる「ダイアログオプション」を設定できる。このオプションは、アラートなどの一般的なダイアログ(閉じるまで別の操作ができないもの)だけでなく、タイトルバーを持ち、移動やアプリケーションの切り替えができるムーバブルタイプについても実行するよう設定できる(この設定はリスト登録されたアプリケーションを含めすべてのアプリケーションに共通で有効となる)。
設定は、マウス中心の簡単な操作で行える。例えば、「設定するアプリケーション」リストへの追加は、アイコンのドラッグ&ドロップで行うことが可能。また、「メニュー」を設定する際には、対象のアプリケーションの画面に切り替わり(起動していない場合は自動的に起動する)、実際にマウスでメニューバーから機能を選択して行える。さらに、既存の設定をカット/コピー&ペーストで別の設定に流用することもできる。
そのほか、設定するアプリケーションを「タイプ&クリエータ」および「バージョン」で判別する機能がある。別バージョンの同じアプリケーションを使用している場合、バージョンでショートカットキーやメニュー項目の位置が異なっていても、同じキーで同じ動作をするように設定できる。ダブルプッシュの速さを設定することもできる。