プリンタドライバとして組み込まれるPDF作成(変換)ソフト。インストールすると「FinePrint pdfFactory」という名前のプリンタドライバが組み込まれ、アプリケーションからの印刷をこのプリンタに対して行うだけで、PDFファイルのプレビュー、ファイル保存、メール送信が可能になる。PDFファイルを作成するには本来、「Adobe Acrobat」が必要だが、「FinePrint pdfFactory」は、印刷操作を行うだけで、通常使用しているアプリケーションでPDFファイルを作成することができる。作成されるPDFファイルをその場でプレビューできるほか、保存前でも「Acrobat Reader」などのPDFビューアで閲覧できる。
すでにインストールされている既存のプリンタをエミュレートする機能があり、プリンタのプロパティで、エミュレートするプリンタの選択や解像度の設定、上下左右マージンの設定が行える。アプリケーションの印刷設定が特定のプリンタに合わせてあるような場合に、このエミュレーション機能を使うことで、ユーザの意図に近いPDFが得られるようになっている。
通常使用している電子メールソフトがMAPI対応であれば、メイン画面の「送信」ボタンをクリックするだけで、PDFファイルを添付して新規メール作成ウィンドウを開くこともできる。
相手側のOS/環境を考慮したフォントの埋め込み機能も装備されている。実際には文書で使われていないフォントもPDFファイルに埋め込むことができる。文書に使われているフォント、またはインストールされているすべてのフォントを一覧表示し、簡単に埋め込みを指定することが可能だ。
そのほか、PDFファイルを自動的に保存してくれるヒストリー機能(初期状態で10セッション分)があり、ファイルを保存せずに終了してしまった場合でも、ヒストリー保存先フォルダからPDFファイルを取り出せる。さらに、複数の文書をまとめて、ひとつのPDFファイルに変換する機能もある。
なお、Windows 95/98/Me用とNT/2000/XP用は別ファイルで配布されている。