アクションの要素が入ったマップシミュレーションゲーム。三つのショートストーリーが同梱されているほか、コンストラクション機能でオリジナルストーリーのシミュレーションゲームを作ることもできる。「S.P.sim」は、ショートストーリーのオリジナル作品が手軽に作れるユニークなシミュレーションゲーム。サンプルとして「機動TAアッシュ」「魔法使いの弟子」「機動戦士ZM」という、それぞれ毛色の異なる3種類のシナリオが同梱されている。ゲームは、マップが表示され、ユニットの移動や戦闘を行う「ゲームパート」と、その前後に表示されシナリオに従ってドラマが展開される「シナリオパート」から構成され、この二つのパートを繰り返しながらゲームが進行する。
「ゲームパート」は、25×25のマス目で構成されたマップ上で、それぞれのターンごとに敵味方が自分のユニットを移動させ、ユニット同士が接触したら戦闘モードに切り替わっていくというもの。戦闘モードでは、互いのユニットがシューティングゲームのように一定時間空中戦を行い、体力ゲージが尽きた方が負けとなる。戦闘に入る前に、スペースキーやカーソルキーを押しておけば、戦闘ユニットを自分で操作して戦うこともできる。移動制限や戦闘能力などはユニットによって異なる。
「ゲームパート」で設定された条件をクリアすると「シナリオバート」となり、ストーリーの展開やキャラの掛け合いなどの演出画面となる。シナリオの設定によっては分岐選択があり、違ったストーリーを楽しむこともできる。
ゲームプレイのほか、キャラやユニットの能力設定を見る「Data Book」モードも用意されている。また、同梱されているvs.exeを起動して、敵味方のパイロットとユニットを好きに組み合わせ、シナリオとは関係ない自由な1対1の戦闘を楽しむことも可能だ。
同梱のコンストラクションツールには、「シナリオパート」でのキャラのセリフやシナリオの分岐を設定し、背景画像(BMP/JPEG/MAG形式)やBGM(WAV/MIDI形式)を選択してストーリーを組み立てる「Scenario Editor」、「ゲームモード」でのマップを作成する「Map Editor」、作成したマップを試してみる「Map Playing」の3種類の機能が用意されている。
なお、「ゲームモード」のパイロットやユニット、マップなどに関するパラメータなどはINIファイルやCSVファイルをテキストエディタで開いて自由に編集できるが、別配布の専用エディタ「PRMed」を使用すれば、より簡単に設定できる。