タスクトレイに常駐するキー定義変換ユーティリティ。キーの入れ替え・無効化と文字列の登録機能を持つ。「ノーIME2」は、【Alt】/【Esc】/【Ctrl】など、いわゆる「機能キー」の役割入れ替えや無効化と、ファンクションキーへの文字列割り当てを目的に作成されたキー定義カスタマイズソフト。ただし、機能キー以外の入れ替えや、ファンクションキー以外での文字列割り当てを設定することも可能だ。キー定義の設定はタスクトレイから設定画面を呼び出して行う。設定モードは3種類がある。
キーの役割を変更する設定は、設定画面の入力リストで変更前・変更後のキーを入力するだけでよい。設定は入力リストのタイトルが【キー名】/【変換キー名】、キー名/1キー設定のいずれかのモードで行うことができるが、前者の場合は、(1)変更前・変更後のキーを必ずペアで設定しなくてはいけない、(2)日本語入力モード中も変更の設定が有効で、後者の場合は、(A)ペアで設定する必要がなく、(B)日本語入力モード中は設定が無効になる、という違いがある。また、前者では、【Shift】キーと同時に押したときの機能キーの割り当てができるが、後者ではできないという違いなどもある。キー名/1キー設定の(A)を利用することで、特定のキー入力を無効にすることができる。
キーに文字列を割り当てる場合には、キー名/文字データ設定のモードで行う。ひとつのキーに割り当てられる文字列は半角100字(全角50字)まで。設定画面には「左右Alt」や「左右Ctrl」、さらに設定操作に使用するためにリストにキーを入力できないカーソルキーを入力するためのボタンが設けられている。
設定できるキーの数は最大100で、変更前のキーとして同じキーが複数設定されている場合は、設定番号の若いリストの上位の設定が有効になる。モードによって、入力されたキーのどのコードを置き換えるのかが異なるため、設定できないキーもある。【PrintScreen】キーはすべてのモードで設定することができない。
いつでもタスクトレイから機能のON/OFFを切り替えられるほか、起動時の機能の有効/無効を設定しておくこともできる。なお、Windows 2000/NT 4.0の場合は、【NumLock】キーを押しても無効にならないという副次的な機能もある。