破産寸前の商店の再建を目指す本格経営シミュレーションゲーム。5年以内の自店の再建を目標に、店舗計画までを含めた総合的な経営に乗り出すのが、プレイヤーの役目。緻密な現状分析と調査研究をもとにした経営手腕が問われる。
時は平成13年1月1日。小雪が舞う閑散としたF商店街。大型百貨店の進出と、不景気の煽りで客足は遠のくばかり。売店舗にまぎれたその一角に、いまにも倒産しそうな商店があった。プレイヤーはこの店の商店主となって、自店の再建とともに、商店街全体の活気を取り戻すべく立ち上がる。店舗拡大を図る百貨店を尻目に、さまざまな活性化方策を打ち出して、まずは自店を再建しよう。
ゲーム開始時の自店は、本店のみの1店舗。商店街の総店舗数は17店で、百貨店の総店舗数は9店。このフィールドを舞台に、プレイヤーは10,000,000円の資金でスタートする。この資金は商品の仕入れや、宣伝やイベントでの客の呼び込みに使用する。ある程度儲けが出たところで、消費率を上げるための民家の誘致や、自店の修繕、商店街にある店舗の買収を積極的に展開していこう。
なんとか破産を免れ、5年を経過するとゲームは終了。そのときの自店の状況に応じて、S〜Cランクの4段階で評価される。例えば、5年後に自店の総資金が百貨店の総資金を上回っていればAランク。5年を待たずに、百貨店を破産に追い込めばSランクとなる。志半ばにして、自店を破産させてしまうとゲームオーバーだ。日常生活では、商店経営とはほど遠いプレイヤーでも、ステータスによる詳細な現状分析と、豊富に用意された戦略経営策定で、ついその気にさせられてしまうのではないだろうか。