システム手帳を模した画面上で、スケジュールや金銭など、さまざまな情報を管理できるPIM(個人情報管理)ソフト。インターネットを利用してデータを同期できるFTP機能を備える。「BlueNote」はその名が示す通り、青い表紙のシステム手帳をイメージしたPIMソフト。見慣れたシステム手帳というメイン画面の外観だけでなく、全体的にパステルトーンでまとめられた色使いが、ユーザに親しみやすい印象を与える。
管理できる情報は、月間スケジュールの「MONTHLY」、1日のスケジュールの「DAILY」のほか、「DIARY」(日記)、「PERSON」(個人情報)、「MONEY」(金銭管理)、「WORK」(仕事管理)、「NOTE」(汎用メモ)、さらに「MINE」(「BlueNote」のユーザ情報)の8種類。システム手帳の「インデックス」のように、画面の左右に縦に表示されるタブを選択して目的とするページを開く仕組みだ。
登録した情報はデータベースで管理され、相互に連動する。例えば、「MONTHLY」の画面には、「DAILY」のメモや日記を表示できるほか、日程が設定された金銭情報、仕事情報なども表示できるようになっている。「MONTHLY」で特定の日をクリックするとその日の「DIARY」のページが開いたり、表示項目のクリックで該当するページを開いたりといったことはもちろん、指定時刻が近づくとダイアログを表示するリマインダといった機能なども備えており、操作性・機能性ともに高い。
大きな特徴のひとつに、FTPサーバと通信し、他の「BlueNote」とデータを同期できるFTP機能がある。FTPという一般的なプロトコルを利用し、デスクトップパソコンとノートパソコンなど、複数のパソコン間で共通のデータを利用できるようになる。FTP機能は、データの同期化だけでなく、バックアップ目的でも手軽に利用することができる。
1,024×768ドット以上の解像度のディスプレイ向きである通常版のほか、800×600ドットサイズ用の「Mini BlueNote」との2種類が用意されており、解像度の低い小型ノートパソコンなどでの利用にも配慮されている。「Mini BlueNote」の表示は簡略版となるが、レイアウトがうまいためか、画面が小さくなっていることはそれほど感じられない。