フォルダ単位、ファイル単位での暗号化・復号化、パソコン起動時のアクセス制御などで、さまざまな角度からパソコンのセキュリティを確保してくれるソフト。システムの使用履歴を記録・追跡する機能もある。「EnDe Pro」は、強力な暗号化技術によるフォルダやファイルのアクセス制限、非認証ユーザに対するパソコンへのアクセス遮断を中心に、強力なロック機能を持ったスクリーンセーバ、ファイルの完全削除などの機能を備えた常駐ソフト。一人のメインユーザが複数のサブユーザを設定し、フォルダ/ファイルへのアクセス権などを管理する形式になっている。暗号化アルゴリズムとしては、SEED/BlowFish/DES/3DESの4種類から選択できる。
暗号化・復号化などの操作は、エクスプローラライクな画面で簡単に行える。フォルダ単位で暗号化を行う「セキュアフォルダ」は、指定フォルダ以下のサブフォルダもまとめて暗号化し、指定ユーザ(共有ユーザ)以外のアクセスを拒否する機能。暗号化したいフォルダを「EnDe Pro」内でドラッグ&ドロップするか、エクスプローラのコンテキストメニューで設定するだけでよい。セキュアフォルダに設定されていないフォルダ/ファイルをセキュアフォルダにコピー/移動すると、このフォルダ/ファイルも自動的に暗号化される。暗号化しないファイルを拡張子で指定することも可能で、「データファイルは暗号化して、プログラムファイルは暗号化しない」といった使い方もできる。
ファイル単位で暗号化を行う「セキュアファイル」では、公開鍵を使った暗号化ファイルの共有が可能。遠方のクライアントと同じ公開鍵を持つことにより、セキュリティを保ったまま、電子メールで暗号化ファイルをやりとりすることができる。
「セキュアフォルダ」「セキュアファイル」は、フォルダ/ファイル単位で、アクセス可能なユーザ(共有ユーザ)を設定できる。サブユーザがセキュアフォルダ/セキュアファイルを設定することも可能だ。共有ユーザが正しいID/パスワードで「EnDe Pro」にログインしないと、セキュアフォルダ/セキュアファイルにアクセスできないか、正しく表示されない。
「セキュア起動」は、パソコンの起動直後(Windows起動前)に、IDとパスワードでアクセス制限を行う機能。メインユーザ/サブユーザとして登録されていなければ、パソコンを使うことができなくなる。
そのほかにも、マウスポインタのデスクトップの四隅への移動とショートカットキーで、すぐにスクリーンセーバロック状態に入れる「セキュアスクリーン」機能、ファイルを二度と復旧できないようにする「完全消去」機能などを備える。さらに、メインユーザだけが使える機能として、周辺機器(現在はフロッピーディスクのみ)の使用を制限する「セキュアデバイス」や、ファイルへのアクセス履歴などの記録を閲覧できる「監査管理」などがある。