「MADERINA 2001」は、サイドビュータイプの横スクロールシューティングゲーム。プレイヤーが操作するのは人型ロボットタイプのキャラで、前方へのショットのほかに、全方向へ自機をクルクルと回転させながらショットを撃つことができる。左右どちらにも回転できるほか、途中で回転を止めてその方向に固定してショットを連射することも可能だ。

敵の種類や攻撃はさまざまで、後方や上下からも敵が出現してプレイヤーを翻弄する。2種類のショットを上手に切り替えることがポイントだ。ステージの最後にはボスキャラが待ち構えており、ボスを倒せばクリアとなる。

ショットは敵を倒した際に現れる「POW」カプセルを取ることでパワーアッブする。そのほか得点になるものや、自機が1UPするカプセルも出現する。また、自機には敵の攻撃をガードする2機のオプションが付随しており、パワーアップでオプションからショットを発射することもできる。

この理由にはいろいろあるのだろうが、筆者なりに想像すると、パソコンにおけるシューティングゲームというのは、ゲームセンターで見かけるアーケードゲームと同じものを家でも遊びたい、というニーズから来るものが多いためではないだろうか。シューティングゲームは基本的には人間対コンピュータという一人で楽しむゲームではあるが、しかし鮮やかにこなせるようになると、ゲームセンターで多くの人の注目を集めることもできる。それを楽しみとする人にとっては、自宅でしか遊べないゲームにはあまりおもしろみがないからだ。

だが、いま一度この種のゲームの基本に立ち返ってみよう。たしかに注目を集めるという楽しみもあるかもしれないが、やはりシューティングゲームの楽しみの基本というのは、わらわらと迫り来る数多くの敵を一気に撃破するという「圧倒的に強い自機」を楽しむ快感にあるのではないだろうか。

雨あられと放たれる敵弾を間一髪でかわしつつ、敵を撃破する。そうした意味でいえば今回の「MADERINA 2001」はかなりよくできていると感じる。特に回転しながら砲弾を放つという自機の動きは、周囲の敵を一気に撃破するという意味においてはかなり効果的に作用している。そこそこ難しく、かつそれなりに簡単に、しかも気軽に楽しめる。この点において「MADERINA 2001」のゲームバランスはかなり優れたところを行っていると感じる。

この夏の某国家試験受験に向けて昨年冬から猛勉強に励んでいたのですが、試験直前1ヵ月前に封印していた「ゲーム作り」に対する禁断症状が発作的に現れてしまい、国家試験一番の追い込み時期に勉強を完全に放棄して猛烈に制作に励んでいた作品です。試験勉強のストレスや、ゲーム作りを我慢していた鬱憤など、かなりのエネルギーを注いで作りました。

開発中に苦労した点
Chimera Game Library（ちめら氏作）を使わせていただいたことにより、とてもスムーズ・快適に作ることができました。C++ Builderユーザは、ぜひ活用させていただきましょう。

ユーザにお勧めする使い方
自分の思う方向に固定撃ちできるように頑張ってください。これができないと、このゲームのクリアは難しいと思われます。

今後のバージョンアップ予定
いまのところ予定はありませんが、みなさんからの反応次第で3面なども作ることもあるかもしれません。