高速でグラフィカルな経路探索(トレースルート)機能を中心に、whois、pingなどに相当する機能も備えたインターネット探索ソフト。「NeoTrace Pro」は、ホスト名、IPアドレス、あるいはメールアドレスについて、使用中のコンピュータからのアクセスルートを解析し、地図上に経路表示を行うソフト。経路探索を行う場合、Windowsでは通常、MS-DOSプロンプトからtracertコマンドを実行するが、「NeoTrace Pro」ではこれを、グラフィカルなブラウザ風のウィンドウで行える。
操作は、アドレスバー風のターゲットフィールドに探索先を入力し、「探索」ボタンをクリックするだけで、あとは結果を待つだけ。探索結果は、地図上に経路がライン描画される「地図ウィンドウ」のほか、tracertと同様の「リストウィンドウ」、リストウィンドウをグラフィカルにした「ノードウィンドウ」の3種類の形式で参照できる。複数の探索先をタブで切り替えて参照することが可能で、以前に探索した結果を残したまま、他の探索を行うことができる。
さらに、Internet Explorerのコンテキスト(右クリック)メニューから、参照中のページへの経路探索を行うこともできる。探索した経路上のノードのうち、所在地が判明したものについては、地図、地形図、衛星写真をブラウザで表示させる機能もある。
特徴は、キャッシュと推測検索を利用して高速な処理が可能なことのほか、ロケーション情報を取得して地域を特定できること、whoisサーバにアクセスして情報を取得し、経路上にあるサーバのデータを蓄積できることなど。従来は個別に行っていた複数の操作を、「総合的に」かつ「ワンアクションで」行うことが可能だ。
pingパケットの伝達状況もノードごとにわかるため、経路上のどの部分が調子が悪いのかといったトラブルシューティングにも有効だ。ロスパケット数や経過時間などのデータは探索したノードごとに残っており、結果をファイルとして保存することもできる。さらに、探索した経路上の各ノードについて、ブラウザを使って地図を表示できる外部コマンドも用意されている。外部コマンドはユーザが追加・編集することが可能で、特定のノードに対してtelnetやftpを実行するといった使い方もできる。